ドローンの墜落原因は「風に煽られる」「障害物への接触」などいくつかありますが、意外と多いのが電池切れと言われています。電池切れによるドローンの墜落を防ぐためのポイントなどを解説します。
電池切れによるドローンの墜落を防ぐポイント
フル充電で15分飛行できるドローンでも、風が強い日、気温が低い日、電波の状況などによっては、たとえ飛行可能時間内であっても電池切れを起こす可能性があります。
「あと5分飛行できるはずなのに電池切れになった」
という経験をしたことがある方も少なくないでしょう。あるいは、気候や電波の状況に問題がなくても、
「映像をモニタリングしていたら時間を忘れてしまい電池切れになった」
というケースも考えられます。
飛行可能時間を忘れてしまうのは、ドローンの操縦者としてあってはならないことですが、時間を忘れていなくても想定外に電池切れになってしまうことがあります。
電池切れによるドローンの墜落を防ぐポイントとしては、
※電池残量を過信しない(あらかじめ飛行可能時間を短めに考えておく)
※気候や電波状況によって電池切れが早まることを知っておく
※残量を知らせるアラートを設定しておく(機能がある場合)
※電池は経年劣化するため定期的に新品に交換する
※プロポ(コントローラー)の電池切れにも注意する
といったことが重要になります。
もしもドローンを飛ばしている最中に電池切れになったら
飛行可能時間内にも関わらず電池切れになってしまったら、あるいは電池切れ間近になってしまったら、どうすれば良いのでしょうか?
まずは、第三者や第三者の財産に危害を与えてしまわないよう、細心の注意を払うことです。場合によっては、声をかけて危険を知らせることも操縦者の義務と言えるでしょう。
周囲の安全を確かめた後は、電池切れで操縦不能になっていない限り、ドローンをできるだけ自分の近くの安全な場所に下ろしましょう。
ドローンを飛ばしている最中に電池切れに陥ったらどうなるか、分かりやすい動画をご紹介します。
この動画では、最後に操縦者(または持ち主?)が水中に入ってドローンの墜落を寸前で阻止しているように見えます。
大切なドローンを水没させまいと、思わず入水してしまった気持ちは理解できますが、水深もどんな生物が潜んでいるかも分からない状況での入水は非常に危険ですので、もし同じ状況に遭遇したとしても、このような対処は避けたほうが無難です。
高価なドローンも大切ですが、命の方がもっと大切です。
なお、初心者の方がドローンを飛ばす場合、電池切れのリスクも踏まえて2人以上で飛ばすことをおすすめします。
自ら電池切れを防いでくれるドローンを購入するのもあり
DJIから発売されているPhantom4というドローンには「RTH(リターン・トゥー・ホーム)」機能が搭載されています。
GPSが正常に機能していることが前提ですが、プロポのボタンを押せば、最後に離陸した地点に自動で戻ってきてくれる機能です。
実はこのRTHには、電池残量が30%を切っても戻ってきてくれるという、電池切れによる墜落を防いでくれる機能も備わっています。
もし電池切れによる墜落が心配な方は、Phantom4などのRTH機能が備わったドローンを購入するのも良いでしょう。
また、MIT(マサチューセッツ工科大学)では、電線の上に止まって非接触型の充電技術を使うことで、自動で充電してくれるドローンの研究なども進められているようです。
電力会社の協力が必須ですので実現するかどうかは分かりませんが、もし実装されれば、電池切れを起こしそうになったドローンに電線から充電できるようになるでしょう。
この記事と一緒によく読まれている記事
-
ドローンで夜間飛行はできる?法規制や飛行ルール、申請方法を詳しく解説
-
ドローンの操縦にアマチュア無線の資格は必要?FPVドローンを飛ばす時の注意点を解説
-
災害時におけるドローンの活用法を解説!救助や捜索などドローンが活躍する場面を知ろう!
-
ドローンの飛行距離ってどれぐらい?電波が届く距離を詳しく解説
-
ドローンを使った太陽光パネルの点検を解説!従来の方法と比較したメリットとは?
-
雨の日はドローンを飛ばせる?降雨時の対応や注意点を解説
-
ドローンの係留装置を自作する方法を解説!自作する時のポイントは?
-
ドローンの民間資格による許可申請が廃止!今後の民間資格の位置付けを理解しよう
-
ドローンの立入管理措置とは?立入管理措置の目的ややり方を解説
-
AI搭載ドローンの活用方法を解説!AIの力で何ができる?
-
ドローンの登録記号とは?登録記号の発行方法や使い方を解説
-
ドローンを使った屋根点検のメリット・デメリットを解説!点検の流れや費用はいくら?