大学で盛んなドローンに関する研究開発は、日本のドローン産業発展の礎となる

大学では、ドローンに関するさまざまな研究や開発が行われています。日本におけるドローン産業発展への寄与が大きく期待される、これらの研究の一部をご紹介します。

大学で行われているドローンに関するさまざまな研究や開発

日本におけるドローンの知名度はここ数年で一気に上がりましたが、実は今から20年前の1998年、すでに自律型ドローンの研究開発を始めていた大学があります。

2001年8月に日本初となる自律制御化に成功するなど、日本におけるドローンの草分け的存在となった千葉大学野波研究室です。

現在は「株式会社自律制御システム研究所」(ACSL)にて「自ら考えて飛行するドローン」の研究開発を進めています。

近年ドローンが農業や空撮、測量、物流、災害現場の調査など、すさまじい勢いで導入が進む中、千葉大学野波研究室による自律制御型ドローンの開発、ACSLにおける研究は、新産業の創出などに大きく貢献してくれていると言えるでしょう。

 

野波研究室に続く大学でのドローン関連の研究

野波研究室以外にも、大学ではドローンに関連するさまざまな研究が行われています。

たとえば、2017年に話題になったのが早稲田大学高等研究所における研究開発です。

鈴木助教授らを中心とした研究により、ドローン測量における誤差を5cm以下に抑える、立体地形地図の計測技術が開発されました。

ヘキサコプター(プロペラが6枚のドローン)に6台の全球測位衛星システムを搭載することで、風に煽られたり、舞い上げられたりしても姿勢を高精度で維持したり、測量に当たるレーザーの角度を高精度で補正したりすることが可能になりました。

また、東北大学永谷研究室では、山岳地帯における小型探査ロボの“運搬”を目的としたドローン(マルチロータ)の研究開発を行い、次の飛行試験を成功させました。

東北大学永谷研究室が行った試験1

標高40mで1.5kgの探査機を搭載して392秒間の連続飛行に成功

東北大学永谷研究室が行った試験2

標高1,700mで930gのダミーペイロードを搭載して、分離させる試験に成功

東北大学永谷研究室が行った試験3

標高1,500mで1.5kgの探査機を搭載した飛行に成功(分離についてはモーター故障のため実証できず)

東北大学永谷研究室が行った試験4

標高1,300mで再度探査機を搭載して試験飛行を行い、分離に成功

このように、標高1,000mを超える環境下でも探査機の輸送が行えるドローンの研究、そして開発に成功しています。

そのほか、2017年1月には、佐賀大学佐藤研究室ではWebカメラから撮影した画像を処理することによるドローンの自動制御および、組み込みモジュール「NAVIDA Jetson TX1」による自律ホバリングの研究なども話題となりました。

このように、各大学ではドローンに関するさまざまな研究が繰り広げられています。

 

大学における研究は日本のドローン産業発展の礎となる

今回ご紹介した大学や、ドローンに関する研究内容はごく一部ですが、このように、大学ではドローンに関するさまざまな研究が日夜、行われています。

日本初となる自律型ドローンの開発に成功した野波研究室をはじめ、各大学で行われている研究は、今後の日本におけるドローン産業の発展に大きく寄与してくれるものとなるでしょう。

大学における研究は、日本が今後、ドローン産業分野において世界をリードしていくための礎となっていくでしょう。

ご紹介した千葉大学、早稲田大学、東北大学、佐賀大学をはじめ、各大学で行われるドローンに関する新たな研究や開発の発展にぜひ、期待しましょう。

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