各国で実験が行われている話題のドローン宅配、日本でも正式運用なるか?

ここ数年、日本でもしばしばメディアに取り上げられ認知度が高まってきたドローンですが、すでにそのドローンを用いた宅配の実験が各国で始まっています。海外で行われたドローンの宅配の実験や、日本での現状などを解説します。

ドローンによる宅配がいよいよ当たり前に?

地上には車が走っていて高層ビルなども立ち並び、遥か上空には飛行機が飛んでいます。ドローンはそのどちらでもない空域を飛び交い、私たちに様々な恩恵をもたらしてくれます。

例えば災害発生時、人が立ち入りできないような危険な場所や狭小地などにも入り込み、被災者がいないか調べたり、必要に応じて救援物資を届けたりすることができます。

あるいは、搭載されたカメラで空撮すれば、飛行機やラジコンなどでは撮影できないようなスピード感ある迫力満載の映像が撮れ、野生動物に近づいて撮影すれば今まで知られていなかった生態を発見できるかもしれません。

「私たちが知らなかった世界」を見せてくれるのがドローンです。

なお「雄蜂」を意味する「ドローン」は、もともと軍事用に開発された小型無人航空機を指していましたが、現在は遠隔操作で飛行できるものも含めて、無人航空機を総じてドローンと呼ぶことが多いようです。

そんなドローンによる「宅配」がいよいよ当たり前の時代になるかもしれません。

 

海外ではすでにたくさんの実験が行われている

海外でのドローンの宅配実験の事例をいくつかご紹介します。

日本でも一時期ニュースになったのでご存知の方も多いかもしれませんが、2016年12月、イギリスにおいてAmazonによるドローン宅配の実験が行われました。

ケンブリッジにあるPrime Air配送センターから数マイル内に住んでいるカスタマーが対象となって行われたもので、Amazon Fire TVとポップコーン1袋を受注、見事クリック注文からわずか13分で配達が完了しました。

運べる商品の重量が5ポンド(約2.3kg)という制限があったり、まだ対象者がごくごく限られていたりという課題こそありますが、このドローンの宅配実験は大きな一歩となりました。

また、コンビニ大手セブン・イレブンのアメリカ法人は2016年7月~11月、ネバダ州にある店舗でドローン宅配の実証実験を行いました。その間の利用件数は77件、顧客満足度は100%と言われていますので、ドローン宅配がいかに有用であるかが分かります。

また宅配ピザ大手ドミノ・ピザも、2016年11月にニュージーランドはオークランドにおいて「チキンとクランベリーピザ」のドローン宅配を行いました。飛行時間わずか5分程度ではありますが、きちんと注文客の家の裏庭に届けたそうです。

このように、海外ではすでに各国で試験的に行われています。

 

日本でも実験が行われていた

あまり知られていませんが、日本でもドローン宅配の実験は行われています。

2016年5月、楽天が「そら楽」というドローン宅配の実験を千葉県御宿町のゴルフ場で行いました。ゴルフのプレー中にスマホでドリンクやボールなどを注文すると指定の場所まで届けてくれるというものです。

政府はその「そら楽」で使用されているドローンを使って、福島県南相馬市の海岸でおよそ12km離れた場所にいるサーファーにドリンクを届けるという実験や、大小様々な有人島が点在する愛媛県今治市大三島で住民に野菜などを届ける実験を行いました。

いずれも無事に届けることができ、ドローン宅配時代がいよいよ間近に迫ったことを予感させる瞬間でもありました。

 

1日も早い運用開始に期待したい

実際にドローン宅配の運用を開始するためには他の法律との絡みやドローンの法律の整備、事故や故障などの補償、その他ルール作りなど様々な課題が山積みですが、こうして実験が行われたことによって大きく前進したと言えるでしょう。

特にこれからの日本は人口の減少によって労働人口が減るにも関わらず、世界でも類を見ない超高齢化社会を迎えますので、様々なサービスにおいて「人手不足」が常態化することはほぼ確実視されています。

宅配サービスは現時点ですでにドライバーの超過労働などが問題になっていて、これら労働人口の減少や超高齢化社会を迎えることによってさらに問題は深刻化することが予想されます。

日用品や食料品、宅配便や郵便物など様々なモノをドローンで宅配できるようになればこうした問題を解決する糸口が見つかるかもしれませんし、また新たなビジネスや雇用の創出につながるかもしれません。

1日も早く正式に運用開始されることを期待したいところです。

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