ドローン検定は、ドローン検定協会株式会社が主催しているドローンに関する民間資格取得試験で、4級から最上級の1級まで分かれています。「受けるなら1級を目指そう!」ということで、今回はドローン検定1級について、詳しく解説します。
ドローン検定1級を受験する方法
ドローン検定、2度のプレテストを経て、2015年9月から本格的にスタートした検定で、2018年3月19日で16回を数えます。4級から1級まで用意されていて、1級が最上級となります。
4級および3級については誰でも受けることができるのですが、2級や1級を受験しようと思った場合は、クリアしなければならない条件があります。
2級を受ける条件
ドローン検定3級を取得していること
1級を受ける条件
ドローン検定2級を取得していること
このように、2級と1級を受けるには、それぞれ3級、2級に合格している必要がありますので、まずは4級あるいは3級から受験することになります。
ドローン検定1級の受験料は税込18,000円、またドローン検定の開催時期は1級が1月、5月、9月の年3回になっています(2018年3月現在の情報ですので、今後変更になる可能性があります)。
ドローン検定の出題方式は4択のマークシート、1問2点で合格は80点以上です。これは4級でも1級でも同じです。
晴れてドローン検定1級に合格すると、ドローン検定協会から「合格証」「合格者ピンバッジ」が贈呈されるほか、ドローン検定協会のホームページにプロフィールが掲載されます(希望者のみ)。
なお、ドローン検定1級の申し込みはドローン検定のホームページから簡単に行えます。
ドローン検定1級に合格するのは難しい?
1級と聞くとどうしても「難しい」「相当レベルが高い」というイメージを抱いてしまいますが、ドローン検定の場合は1級でも、そこまで難易度が高いという訳ではなさそうです。
2017年10月1日時点の数字ですが、ドローン検定合格者全8,624人のうち1級の合格者は828人、約10%程度が1級取得者ということになります。同時期までの受験者数の合計が11,769人ですので、合格率は約73%といったところです。
とはいえ、まったく勉強せずに合格できるような易しいものではありませんので、ドローン検定1級に向けて、勉強や暗記などの努力は必要です。
ドローン検定1級の出題範囲は用語、基礎知識、工学、気象学、電気電子工学、電波法、航空法、民事および刑事など多岐に渡りますが、2級や3級の出題範囲が含まれていることも多いため、過去問題をしっかり見直しておくことがポイントになってきます。
せっかく受けるなら、ぜひドローン検定1級を目指そう!
ドローン検定1級の試験には、公式を覚えていないと解けない問題も出てきます。速度を求める公式(V=v0+at)、距離を求める公式(s=vt)、電圧を求める公式(E=RI)など、昔学んだことを思い出して復習しておきましょう。
そのほかに専門用語なども多数出てきますので、1級を目指して4級や3級から受けるという方はぜひ、「ドローン検定公式テキスト」などのテキストで、基礎知識を身につけておくことをおすすめします。
ということで、今回はドローン検定1級を目指す方のために、ドローン検定の概要や1級のポイントなどを解説してきました。
ドローン検定1級を取得することで、国土交通省に許可承認申請を行う際、操縦者の資格についての証明書を添付することができたり、国交省認定の技能講習を受ける際に4時間分の座学が免除されたりなど、メリットも豊富です。
せっかくドローン検定を受けるなら、ぜひ1級取得を目指して頑張りましょう。
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