事故パターンから学ぶ、ドローンを飛ばす際に頭に入れておきたい安全対策

モノにもよりますが、空撮向けのドローンは総じてそれなりの重量があります。そのため、墜落してしまった場合、人的被害をもたらす場合が往々にしてあります。さらに、決して安価ではないので、保険に入っていないと操縦者の財布にもかなりのダメージがあります。

このように、ドローンが墜落してしまっても誰も幸せにはなりません。そうならないために、しっかりとしたドローン安全対策を心がけていきたいものです。本記事では、ドローンを安全に飛ばすための対策として、意識しておきたい点を、飛ばす前後に分けて紹介していきます。

使用するドローンのカタログスペックは頭に入れておく

まず、使用するドローンについて、最低限の知識もないまま飛ばすのは控えましょう。最低限のスペックと、各種センサーの働きについては頭に入れておきたいところです。

具体的には、

・最大何分飛行できるか?時速は何kmか?(カタログスペック)
・GPSや地形センサーなど、搭載されている機能の仕組みは?

この2点について、ドローンの安全対策を考えるうえでも、しっかりと把握しておきましょう。

最大何分飛行できるか?時速は何kmか?

バッテリーの持続時間を、プロポの表示だけに頼らず頭と感覚で覚えておくことは重要です。何分飛行できるのかを公称の飛行時間より5分程度は短く見積もっておき、覚えておきましょう。

他に、最大時速で飛行させた場合、50mを何秒で飛行するかという点も重要です。飛行速度は、どれくらいの距離をどの程度で到達できるかという指標になりますので、たとえば30m先の木の枝にぶつかるのに何秒かかるかを把握しておけば、ドローンの安全対策として、障害物回避に役立ちます。

GPSや地形センサーなど、搭載されている機能の仕組みは?

たとえば、GPSは屋内ですと満足な性能を発揮できない場合がほとんどです。他に、周りが金属で囲まれている場合、電波が反射してしまって誤作動を起こす危険性が高まります。あるいは、電波塔や電子レンジなど2.4Ghzの電波を発する機器の近くでも飛行を控えたほうが良いでしょう。

このように、GPSひとつとっても注意すべき点は数多くあり、ひとつひとつが墜落の原因となる場合もありますので、マニュアルや事前知識は重要です。

その他、地形センサーも少し厄介な点があり、例えば水上だと水の波紋を認識してしまって機体が妙な動きをしてしまう場合があったり、床や地面が暗いとうまく認識されずに上下移動してしまったりするなど、地形によっては注意しなくてはなりません。

このように、安全対策としてドローンのスペックや、搭載されているセンサーの仕組みや注意点を把握しておくことは非常に重要です。それでは、これらを踏まえたうえで、飛ばす前後で何に注意するべきかを、事故原因からチェックしていきましょう。

 

飛ばす前後のドローン安全対策チェックリスト

ドローンの安全対策の一環として、飛行させる前にチェックすべき点をまとめました。具体的には、以下の5項目に気をつけていきましょう。

・バッテリー残量は問題ないか?
・天候・風速は問題ないか?
・周囲に接触しそうなものはないか?
・機体表面やプロペラは整備が行き届いているか?

それでは、詳しくチェックしていきましょう。

バッテリー残量は問題ないか?

機体の墜落原因でかなりの割合を占めるのがバッテリー切れです。意外かもしれませんが、慣れている人ほどバッテリーの残量をよく確認せずに飛ばしてしまいがちで、バッテリー残量の確認不足が原因でトイドローンなどを墜落させた経験のある人も多いようです。

今は、機体側にバッテリー警告機能があるものが多いのですが、気をつけなくてはならないのが送信機(プロポ)・スマホのバッテリー残量です。両方共、飛行の前日までにしっかりと充電を済ませておくことを習慣づけておきましょう。

 天候・風速は問題ないか?

次に多いのが、飛行中に突風に煽られて制御不能になり墜落する案件です。機体重量にもよりますが、どんなに頑張ってもドローンは風に煽られやすいものです。当日の風向をドローンの重量を示し合わせ、少しでも危険だと判断したら無理せずに飛行を中止するなど、ドローン安全対策の措置を取りましょう。

それから、雨でなくとも霧が出ている場合、霧の水分によって動作不良を起こし、墜落する事例が報告されています。雨でないから問題はないというわけではなく、近くに水気がないかという点までしっかりと確認しておきましょう。

周囲に接触しそうなものはないか?

ドローンは、航空法に寄って「人や物から30m以上離して飛行する」ことが義務付けられています。衝突してしまわないよう、無人地帯、かつ接触しそうなものがない広い場所での飛行を徹底しましょう。

 機体表面やプロペラは整備が行き届いているか?

機体表面は正しく手入れしていますか?手入れが行き届いていなかった際の墜落事例として、プロペラに土が付着しており、ローター部分に絡まって動作不良を起こすなどが報告されています。最低でも、機体表面はくまなくチェックし、こまめに手入れをしておきましょう。

 

ドローン安全対策で心がけるべきは「バッテリー切れ」と「突風」への備え

ドローン安全対策としては、事故パターンでもっとも多い「バッテリー切れ」がないかどうか、機体と送信機(プロポ)のバッテリー残量をしっかりチェックしておくこと、当日の天候を正しく判断することが重要です。

しかしながら、ドローンにアクシデントはつきものです。どんなに気をつけても、たとえば飛んできた鳥にぶつかるなど、墜落原因には事欠きません。もっとも重要なのは、「制御不能になった場合のことを考えているか」、「そもそも墜落しても問題ない場所か」という2点を把握することです。

高価な機体を長く楽しめるよう、日頃からドローンの安全対策をしっかりしていきましょう。

RECOMMEND おすすめ記事

上に戻る