ドローンを飛ばすにあたって、現時点では自動車の運転免許のように公的な資格は存在していません。日本国内で取得できるドローンに関する資格は、民間資格にはなりますが、ドローンに関する知識の習得や、操縦スキルの向上のために取得している人も多いようです。
今後成長するといわれているドローンビジネスで成功するためにも、ドローン検定やスクールについて詳しく知りたいところだと思います。ここでは、ビジネスに有利と評判のドローン検定と資格について紹介します。
ドローン検定(無人航空従事者試験)
ドローン検定協会が発行する民間の資格で、1~4級までのレベル分けがあります。筆記試験のみで、ドローン飛行に関する知識が問われる検定です。
基本的には座学のみですが、一般社団法人日本ドローン協会・DRONE PILOT ACADEMY・一般財団法人JAREXとの提携により操縦スキルの講習会や操縦スキルの技能検定試験も開催しています。
級によって「ドローンって?」というレベルから、航空法や電波法に関することまで幅広い内容となっています。ドローン検定には専用のテキストも存在するため、初心者でも安心してドローンの知識を深めることができると評判です。
費用や受験料、受験資格は以下の通りです。
・1級
費用:18,000円
受験資格:ドローン検定2級取得者
・2級
費用:12,000円
受験資格:ドローン検定3級取得者
・3級
費用:5,500円
受験資格:だれでも受験可能
・4級
費用:3,000円
受験資格:だれでも受験可能
JUIDA操縦技能証明
一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)が主催する評判のドローン検定・資格です。「操縦者」「安全運航管理者」を育成する各地のJUIDA認定のスクールに通い、試験に合格すれば取得することができます。
受講料は27万円程度となりますが、4日~5日程度で座学から操縦まで凝縮して学習できるカリキュラムが組まれているようです。実技型のスクールでは日本最大規模となり、ドローンの練習場もあるため、実技もしっかり習得したいという方には評判の良いドローン検定です。
DJICAMP技能資格証明
大手ドローンメーカーDJI社が認定する評判のドローン検定・資格です。DJICAMP技能資格証明を取得するには、DJI CAMP教育カリキュラムを受講し、DJI CAMPで行われる筆記試験および飛行実技試験に合格する必要があります。
DJICAMP技能資格には、「DJIスペシャリスト」「DJIインストラクター」「DJIマスター」の3種類の内容が含まれています。
■DJIスペシャリスト
DJIスペシャリストを取得すると、10時間以上の飛行操縦経験がある操縦者で、実際のマルチコプター飛行業務に従事できる技能を証明できます。
■DJIインストラクター
DJIインストラクターを取得すると、30時間以上の飛行操縦経験がある操縦者で、DJIスペシャリストの教育、監督、技能資格証明ができることを証明できます。また、各インストラクター企業は、DJIスペシャリスト向けの育成研修を独自に実施することが資格取得条件となっています。
■DJIマスター
DJIマスターを取得すると、DJI JAPANより直接認定された100時間以上の飛行操縦経験者で、DJIインストラクターの教育、監督、技能資格証明ができることを証明できます。
また、各マスター企業はDJIインストラクター向けの育成研修を独自に実施することが資格取得条件となっています。
改正航空法による飛行申請書の項目には操縦者の技術を記載する欄があるため、「DJICAMP技能資格証明」は技能証明のひとつとなりうることから、ぜひとも取得すべき評判のドローン検定になっています。日本の大手企業もこのDJI CAMPに参加しているようです。
今回は、ビジネスに有利と評判のドローン検定と資格についてお伝えしましたが、いかがだったでしょうか。
現在はドローンを飛ばすことに資格はいりませんが、法の改正により資格が必要となる未来もあり得るかもしれないので、評判のいいドローン検定や資格は取っておくことがベストです。
特に「DJICAMP技能資格証明」は、今後のドローンビジネスで有利になること間違いないので是非とも取得したいところです。今回の記事を参考に、評判のドローン検定や資格にも目を向けてみましょう。
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