資格取得を目指してドローンスクールに通う場合、最終的には所定の試験を受けて合格する必要がありますが、具体的にどのような試験を実施しているのでしょうか。JUIDAおよびDPA認定ドローンスクールの例を交えて解説します。
ドローンスクールが実施している試験とは?
ドローンスクールに通う方の多くは、資格取得を目指していることと思いますが、資格取得のためにはドローンスクールが実施する試験に合格する必要があります。
目指す資格によって試験内容が異なりますが、ここではJUIDAおよびDPA認定資格を取得するために、ドローンスクールが実施している試験内容をご紹介します。
JUIDA認定ドローンスクールが実施している試験は、筆記試験と実技試験に分かれています。
筆記試験の内容はドローンの基礎知識から気象学などの自然科学、関連法制、リスクマネジメント、実技試験は垂直離着陸やホバリング、水平飛行、緊急時の操作などになります。
JUIDA認定ドローンスクールで所定のカリキュラムを修了して試験に合格すると「操縦技能証明証」「安全運行管理者証明証」を取得できるようになります。
DPA認定ドローンスクールが実施している試験は実技試験となります。
DPA認定ドローンスクールでは8の字旋回、赤外線カメラ撮影といった産業用ドローン操縦士に求められる20種類の技術が習得でき、試験に合格することで「ドローン操縦士回転翼3級」の資格が取得できるようになります。
JUIDAやDPAの認定資格取得を目指してドローンスクールに通う場合、筆記試験や実技試験に合格することは必須ですが、それ以外にドローンスクールが独自に設けている資格もあり、それらの取得を目指す場合も試験を実施することがほとんどです。
試験費用は受講料に含まれていることが多く、1回で合格できなかった場合でも補講や2回目の試験を実施してくれるドローンスクールがあります(有料か無料かはドローンスクールごとに異なります)。
ドローンスクールを探す場合、カリキュラムや取得できる資格も大切ですが、試験費用が受講料に含まれているか、補講や追試験の費用は必要か、といったところも確認しておくと良いでしょう。
JUIDA認定ドローンスクールで試験を受ける場合、筆記試験と実技試験の会場が異なるケースもあります。間違えることのないように事前に確認しておきましょう。
一方でドローンスクールに通わずに試験を受けることもできる
ドローン検定などのように、ドローンスクールに通わずに試験を受けて資格を取得できるものもあります。
ドローン検定は「無人航空従事者試験受験」という筆記試験となり、試験項目は用語や機体の構造などの基礎知識、飛行に関する特性、自然科学、関連法制などから出題され、難易度は4級・3級・2級・1級の順で高くなります。
ドローンスクールが実施している実技試験とは異なり、どれだけ知識があるかを試す試験になりますが、平成29年10月1日現在、8,500人以上がいずれかの級を取得するなど、年々注目が集まり、受験者が増えている試験でもあります。
ドローンスクールの試験に合格するには予習がポイント
多くのドローンスクールは、2日~5日程度とごく短期間で講習が行われ、あっという間に試験になります。
短期間に詰め込みますので、忘れにくいというメリットもありますが、予備知識があるかないかでドローンスクールの講習内容の理解度や習得速度に差が出てきますので、予習しておくことが試験に有利に作用してくれるでしょう。
ドローンスクールに通う前、試験を受ける前などにある程度の基礎知識を自分で勉強しておくことをおすすめします。
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