ドローンは災害時にどう活用できるのか?現状と今後の課題について解説!

ドローンの活躍が期待されている分野の1つに「災害対策」があります。危険区域でも空中からアプローチできるドローンは、重要な災害対策ツールとして注目されています。この記事では、そんな災害時のドローンの活用について、現状や課題について解説します。

ドローンは災害対策に関する課題解決の糸口になる?

日本は災害が多い国です。地震や火山の噴火、近年では大規模な豪雨災害が頻発し、甚大な被害が発生しています。そのため、日頃から災害に備えた対策が欠かせません。しかし、人手や設備不足によって、十分な対応ができていないケースが少なくありません。

そんな中、ドローンが災害対策の1つの要となりつつあります。ドローンは、人が立ち入れないような場所でも飛んでいくことができます。搭載されたカメラやセンサーで構造物などの点検ができるほか、人が立ち入れない場所の情報収集も可能です。

今までは、人力が必要だったり、危険と隣り合わせだったりした作業が、ドローンで解決できるようになったのです。

 

災害現場にドローンを導入することで得られるメリットとは?

ドローン活用の最大のメリットは、救助者の人間のリスクを減らせることです。

救助者が、災害現場に直接入って状況把握や被災者の捜索を行うのには危険が伴います。しかし、ドローンでデータを集めることで、救助者のリスクを必要最低限に抑えながら、救助活動を進めることができます。

また、ドローンは災害発生後でもすぐに派遣できるため、スピーディな対応が可能です。ドローンによる迅速な情報収集のうえで救助活動を行えば、時間やコストの節約にもつながります。

 

実際に災害現場でドローンが活用された事例をご紹介!

近年の災害現場におけるドローンの活用事例を2件ご紹介します。

1つは、2016年4月に発生した熊本地震です。こちらでは、被災地の状況確認においてドローンが使用されました。また、断層の様子の撮影にも用いられました。このとき撮影された動画は、国土地理院によって公開されています。

http://www.gsi.go.jp/BOUSAI/H27-kumamoto-earthquake-index.html#7%E2%80%9D

もう1つは、2015年の口永良部島の噴火です。火山活動が活発化した島の上空にドローンを飛ばし、噴火の様子や被害状況確認に活用されました。ドローンによる写真撮影やデータ観測により、人が近づけないエリアの解析が可能になりました。

http://www.gsi.go.jp/BOUSAI/h27-kuchinoerabu-index.html

 

災害現場でドローンを活用する際の今後の課題について

災害にはさまざまなケースがあり、それぞれにおいてドローンの活用方法や課題があります。詳しく見ていきましょう。

市街地での火災

市街地での火災現場におけるドローンの活用としては「現場の情報収集」が挙げられます。

119番を受けてから消防車が現場に到着するまでの間に、ドローンによる火災現場確認を行い、適切な消火作戦を検討するという活用方法があります。

しかし、市街地ではドローンが建物や電線にぶつかったり、火の勢いで墜落したりといった二次災害を引き起こす危険性があるため、ドローン導入の大きな課題となっています。

水難事故

海や河川で溺れている人を救助するのにも、ドローンは力を発揮します。流された人の捜索はもちろんのこと、ドローンに赤外線カメラを搭載すれば、水没者を探すこともできます。

今後の課題としては、「物資の投下」が挙げられます。すぐに助けにいけなくても、溺れている人に浮き輪などの救命具をドローンで届けられれば、生存確率が上がります。すでに実証実験も行われており、実用化が期待されます。

山岳地帯での遭難

ドローンは人が入れない区域でも飛べるため、スピーディな捜索ができます。実際に、赤外線カメラを利用して、山の遭難者を発見した事例もあります。

こちらでも、救援物資の投下が課題となっています。ドローンの積載量や飛行能力の問題が解決されれば、よりいっそう多くの人を救助できる可能性があります。

課題もありますが、ドローンは、災害対策において多くの期待と可能性を秘めています。ドローンの活躍の場は、これからも広がっていくことでしょう。

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