ドローンはなぜ規制されるようになったのか?きっかけと言われる事件やリスクを解説!

更新日: 2021.11.23 公開日: 2018.12.07
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ここ数年で法整備などが進み、ドローンに対する規制が厳しくなってきました。この記事では、ドローンはなぜ規制されるようになったのか、きっかけと言われている事件を紹介するとともに、ドローンが持つリスクなども解説していきます。

目次

なぜドローンが規制され始めたのか?きっかけと言われている事件とは?

なぜドローンが規制されるようになったのか、そのきっかけとなったのは、2015年4月に発生した事件と言われています。総理大臣官邸の屋上で、所有者不明のドローンが発見されたという事件です。

墜落したのか、そこに着陸させたのかは定かではありません。しかし、総理大臣官邸という国の重要施設の屋上でドローンが発見されたという事件は、メディアでも取り上げられ、衝撃を与えました。

さらにその翌月、5月には、長野県にある善光寺でご開帳の行事が行われている最中、ドローンが墜落するという事件が発生しました。こうした事件は、同年12月に改正航空法が施行されるきっかけになったと言われています。

 

ドローンはなぜ規制されるのか?

ドローンがなぜ規制されるのか、その原因を考えてみると、前項で述べた事件は単なるきっかけで、実はさまざまな要素が絡んでいることが分かります。

なぜ?その1:第三者の身体や財産に対するリスク

誰でも自由にドローンを飛ばせるようになれば、操縦になれていない人もドローンを飛ばすことができます。ドローンは手軽に飛ばすことができますが、プロペラが高速で回っています。また、地上数十以上という高さを飛んでいます。

万が一、操縦に慣れていない人が墜落させたところに人がいたら、大けがを負う恐れがあります。また、車を傷つけたり、家の屋根を破損してしまったりするといったように財産に危害を加えてしまう恐れもあります。

なぜ?その2:法律に抵触するリスク

ドローンには小型カメラが搭載されていることも少なくありません。空撮をして動画サイトにアップすることは禁止されていませんが、その映像の中に第三者が映り込んだり、個人を特定できてしまう情報(車のナンバー、家の表札等)が写り込んだりしてしまう可能性はゼロではありません。

そうした映像を動画サイトにアップしてしまうと、プライバシーや肖像権の侵害といった問題に発展する恐れがあります。

なぜ?その3:国の重要機関へのテロ攻撃といった脅威に対するリスク

総理大臣官邸がそうであったように、都道府県庁、裁判所、原子力発電所、重要文化財など、国が指定する重要施設や文化財に危害を与えてしまう恐れがあります。また、そうした機関や施設周辺を自由に飛び回れるとしたら、爆発物を落下させるといったテロ攻撃に利用されてしまってもおかしくありません。

上記は、ごく一例です。

ほかにも、例えば鉄塔や携帯電話の基地局近くで飛ばすことで電波干渉を起こし、混乱が起こる可能性も否定できません。このように、誰もが手軽に飛ばせる反面、ドローンにはさまざまなリスクがあるため、規制が強化されていくことは仕方がない部分があります。

 

ドローンの規制は「なぜ」ではなく「必要なこと」と捉えよう

ドローンがなぜ規制されるようになったのかという過去の出来事の振り返りと、なぜ規制されるのかという理由を解説してきました。確かに、ドローンに対する規制は厳しくなってはいます。今後、「なぜそれが規制されるの?」という部分も出てくるかもしれません。

しかし、ドローン業界はまだまだ駆け出しで、法整備も十分にされていない状態です。自動車がそうであるように、ルールをきちんと定めることで個人の生命や財産を守ることにもつながります。少しスケールの大きな話ですが、テロなどの脅威から国を守ることにもつながっていきます。

ドローンの規制は「なぜ?」と疑問に思うのではなく「必要」なことであると認識し、決められたルールを守った上で、安全に、そして健全にドローンが普及するよう協力していきましょう。

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