ドローンの種類や基本的なパーツをご紹介

更新日: 2021.11.22 公開日: 2017.11.26
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ドローンはその形状や有しているプロペラの数などによっていくつかの種類に分かれています。今回はドローンの代表的な種類と基本的なパーツをご紹介します。

目次

ドローンとは?

一般的なドローンというとマルチコプター(マルチローター)と呼ばれる無人航空機を指しますが、近年ではそのドローンという言葉自体が無人ヘリコプター、無人飛行機なども含めて総称として用いられることが多くなりました。

ドローンの起源は意外と古く、第二次世界大戦の頃にアメリカでBQ-7という無人航空機が開発されたのが始まりと言われています。そのため、もともとは軍事目的で開発され使用されてきたということになります。

その後も引き続き軍事用に開発が進んだことで小型化、軽量化、高性能化され、民間に普及していったと言われています。

現在では軍事用に加えて救助災害、測量などの目的で使用するドローン、空撮などの産業用に用いられるドローン、個人の趣味で使用するドローン、子供のおもちゃとしてのトイドローンなど様々な種類のドローンが開発されています。

そんなドローンの種類やパーツについて、代表的なものをご紹介します。

 

ドローンの種類

まず初めにご紹介するのはマルチコプターです。

ドローンというと、おそらくこのマルチコプターを思い浮かべる方が多いのではないかと思います。

回転翼を推力として飛行するタイプのドローンで、機種によっては3枚のプロペラのものもありますが、一般的には4枚以上のプロペラを搭載したものです。

なおプロペラは数が多い方がより安定性が高いと言われていて、特に産業用などでは8枚のプロペラを有するタイプもあります。

また、同じマルチコプターでもプロペラの枚数によってトライコプター(3枚)、クアッドコプター(4枚)、ヘキサコプター(6枚)、オクトコプター(8枚)などと呼び分けることもありますので、ドローンの種類として覚えておきましょう。

注意点として、プロペラが増えるほど安定性は増しますが、その分プロペラを回転させるためのモーターも増えますので、機体重量は増加します。

点検や整備なども多くなりますので、一般の方が使うには少しハードルが高く、上級者向けとも言われています。

DJI社「PREADING WINGS S1000+」などがマルチコプターです。

続いてヘリコプター(シングルローター)があります。

ヘリコプターは皆さんよくご存知かと思いますが、揚力を生み出すための「メインローター」と、そのメインローターが回転することによって機体に逆向きにかかるトルク(回転する力)を打ち消すための「テイルローター」という2種類のプロペラを持つものを言います。

先ほどのマルチコプターと比較すると航続時間が長いものが多く、広範囲に渡って作業を行う場合などに適しています。

ヤマハ社「FAZER R」などがヘリコプターに分類されるドローンの種類です。

最後にもう一つ、固定翼タイプというものもあります。

固定された大きな両翼を持つ無人航空機で、マルチコプターやヘリコプターと比べて必要な動力が小さくて済むため、長時間飛行することが可能なタイプです。

飛行機のように水平に離陸するものがほとんどですので、飛行する際にはある程度開かれた空間が必要になります。

Parrot社「DISCO」などが固定翼タイプです。

基本的に、「マルチコプター」「ヘリコプター」「固定翼タイプ」の3種類にドローンは分類されます。

 

ドローンのパーツ

ドローンに搭載されているパーツやドローンをコントロールするための機器は、ドローンの種類やメーカーごとに多少の違いはありますが、ここでは基本的なパーツについてご紹介します。

フレーム

いわゆる本体のことです。このフレームが大きければ大きいほど大型のモーターやバッテリーを搭載できます。

プロペラ

ドローン本体に揚力や推進力を与えます。モーターによって回転します。

カメラ

市販のドローンには「あらかじめ搭載されていて取り外しできないもの」「取り外して交換できるもの」があります。

ジンバル

センサー等で傾きを感知してモーターを使ってカメラを制御(補正)するための機器がジンバルです。

ブラシレスモーター

プロペラが回転するためには欠かせない動力です。他のモーターよりも寿命が長く静音性にも優れています。

プロポ(送信機)/受信機

ドローンをコントロールするために欠かせない機器です。海外から“自作のパーツ”として輸入されているものもありますが、日本で使用するには電波法に適合するかどうかをきちんと調べておく必要があります。

フライトコントローラーシステム(FCS)

受信機から送られてきた制御信号をドローン本体のモーターに送る機器です。ドローンに搭載されたセンサー、GPSなどからの信号を処理して制御する働きもあります。

モータードライバー(ESC)

フライトコントローラーシステムから信号を受け取り、モーターの回転数を制御するために必要なパーツです。

 

パーツがフレームに内蔵されているタイプのものもある

今回はドローンの種類と基本的なパーツなどをご紹介してきました。

ドローンの種類については「マルチコプター」「ヘリコプター」「固定翼タイプ」の3種類なので分かりやすいのですが、パーツにおいては「フレームに内蔵」されているものもあります。

たとえばDJI社のPHANTOM 4 PROなどは「フレーム」「プロペラ」「カメラ」「ジンバル」「ブラシレスモーター」以外はフレームに内蔵されています。

まずはドローンにはこのような種類があり、基本的なパーツがあるということを覚えておきましょう。

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