ドローンに使われている無線電波(5.7Ghz&5.8Ghz)を扱うために必要な資格と取り方

今、ドローン業界で注目を集めているのが、FPVドローンレースや、強力なパワーを持ったプロユース向け産業ドローンです。実は、こうしたドローンに使われている無線電波を扱うには、周波数帯に対応した資格と無線局の開局手続きが必要です。

本記事では、「FPVドローンや産業ドローンに興味はあるが、どういった資格を取得すればいいのかわからない」という方に向けて、無線周波数帯ごとに必要な資格や、取得する方法について解説していきます。

5Ghz帯の無線電波をドローンで利用するには資格が必要

「ドローン操縦」自体に資格は必要ありません。ホビー用であれ、産業用であれ、基本的には誰でも操縦することができます。ですが、ドローン自体ではなく、ドローンの操縦に使う「無線電波」は、周波数帯によって資格が必要になることがあります。

日本国内において、5Ghz帯(5.7Ghz帯~5.8Ghz帯)の無線電波は、国内では無許可・無資格で使うことが法律で禁じられています。産業向けの大型ドローンやFPVゴーグルには、この周波数帯の電波が使われていますから、使いたい場合は必然的に資格を取る必要がでてきます。

ドローンで上記の無線電波を使う際に必要な資格は、以下の2種類です。どちらも勉強して試験を受ける必要はありますが、難易度自体は決して高くない資格です。

・アマチュア無線技士(4級以上)
・陸上特殊無線技士(3級以上)

このうち、5.8Ghzのドローンの無線電波は「アマチュア無線技師」資格、5.7Ghzのドローンの無線電波には「陸上特殊無線技士」資格がそれぞれ必要です。以下で詳しくみていきましょう。

 

5.8Ghz帯(FPVゴーグルなど)の電波利用に必要な「アマチュア無線技士」

FPVドローンレースに使われているFPVゴーグルは、ほとんどが海外製で無線周波数帯は5.8Ghzに設定されています。この5.8Ghz帯の無線電波をドローンで利用するのに必要な資格が、「アマチュア無線技士免許」4級以上です。

 

アマチュア無線技士免許の取得方法

アマチュア無線技士免許は、アマチュア(私的研究)の通信業務を行う際に必要な国家資格です。取得するには、

・国家試験の受験
・養成課程講習会(e-ラーニング)の受講

の2つがあります。4級の試験自体は合格率70%以上と決して難しくはなく、独学のほかにもe-ラーニングや講習会に参加し、修了試験に合格することでも資格を取れます。補足として、国家資格のため、身分証明証になるメリットがあります。

 

5.7Ghz帯(産業用ドローン)の無線電波利用に必要な資格「陸上特殊無線技士」

産業用をはじめ、大型のドローンはより長距離、高伝送な無線電波を利用する必要があるため、5.7Ghzの周波数帯を利用します。この無線周波数帯をドローンで使うのに必要な資格が「陸上特殊無線技士」です。

 

陸上特殊無線技士の取得方法

5.7Ghzの無線周波数帯をドローンで利用するには、第3級以上の資格が必要です。資格取得方法は、アマチュア無線技士免許と同様に、

・国家試験の受験
・養成課程講習会(e-ラーニング)の受講

のどちらかです。こちらも合格率に関しては8割前後となっていますので、講習会に参加するか、独学でじっくり勉強して試験に臨めば問題なく取得できます。

「アマチュア無線技士」「陸上特殊無線技士」資格は、どちらも国家資格ですので、ドローンを操縦するなら取得しておいて損はないでしょう。ドローンに関する知識というよりは、無線に関する知識主体にはなりますが、ドローンを扱うにあたって持っておくと説得力も増します。

 

まとめ

日本で5.7Ghz帯の産業ドローンを使うには「第3級以上の陸上特殊無線技士」資格、5.8Ghz帯のFPVゴーグルを扱うには「4級以上のアマチュア無線技士」資格が必要です。

これに加え、実際にドローンを飛ばすには、無線局の開局と、用途に応じて国土交通大臣の承認が必要です。ハードルは高いものの、ドローンを仕事・趣味に本格的に使っていくのであれば、避けては通れない道といえますので、ぜひとも挑戦してみてください。

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