ドローンを使えば、普通では撮れないような空からの写真や動画を撮影することが可能です。「広大なアメリカの土地で、ドローンを使ってスケールの大きい写真や動画を撮りたい!」という方もいるのではないでしょうか?しかし、そんな時に注意したいのがドローン規制です。
日本と同様、アメリカでもドローンの使用について規制がかけられており、規制を無視してドローンを飛ばすと、高額な罰金を科される場合もあります。今回はアメリカでドローンを飛ばしたい方のために、アメリカのドローン規制について解説します!
※以下は2018年5月23日時点での情報です。ドローン規制の内容は変更になる場合があります。
ドローンの使用に規制があるのはなぜ?
そもそも、各国でドローンの使用に規制がかけられているのはなぜでしょうか?
ドローン規制は、基本的には安全上の理由で敷かれています。実際、ドローンには様々な危険があります。ドローンは落下して、人や建物、車などに被害を出してしまう可能性があるためです。
また、犯罪者がドローンを悪用して危険物を運搬する懸念もあります。さらに、飛行機やヘリコプターと衝突する危険性がありますし、ドローンを操縦したり映像を送受信したりするための電波が、病院、公共施設、空港などの電子機器に影響を与えてしまう可能性も考えられます。
こうしたドローンの危険を回避するために、各国でドローンの使用に規制がかけられており、それはアメリカでも同様です。
アメリカでドローンを飛ばすための条件
ここから、アメリカのドローン規制について見てみましょう。アメリカでドローンを飛ばすためには、以下の条件を満たしていなければなりません。
・機体の重さは25kg以下でなければなりません。
・ドローン機体のFAA(米国連邦航空局)に登録しなければなりません(13歳以上の人が登録できます。有効期間は3年間、申請料は5ドルで、登録はオンラインで完結することが可能です)。
・機体の登録番号を機体に貼り付けなければなりません。
・安全飛行のためのガイドラインを読み、理解することが必要です。
※アメリカでは、商用とホビー目的でドローン規制の内容が異なります。上記はホビー目的の場合の条件です。商用の場合は、試験に合格して証明書を取得することなどが必要になりますので注意してください。
アメリカのドローン飛行のルール
今回は、アメリカでドローンを飛ばすための条件について見てきました。
条件を満たせば飛行させることが可能になりますが、その際は飛行ルールをしっかり守る必要があります。
下記で、アメリカのドローン飛行規制のルール(安全飛行のためのガイドライン)を簡単にご紹介します。
・400フィート(約120メートル)以下で飛行させなければなりません。
・視界の範囲内で飛ばさなければなりません。
・他の航空機の近くで飛行させてはなりません。
・航空管理局および空港当局に連絡することなく、空港から5マイル(約8キロメートル)以内で飛行させてはなりません。
・スタジアムやスポーツイベント会場などの上空の飛行は禁止されています。
・災害などの緊急事態が発生している場所の近くでは飛行禁止です。
・薬やアルコールの影響を受けた状態で飛行を行ってはなりません。
・空域での規制や要件に十分気をつける必要があります。
上記のルールを見ると、ドローンを飛ばせる場所に様々な規制がかけられていることがわかりますね。
ドローンの規制エリアが具体的にどの場所なのかは、FAAがリリースしている専用のアプリで確認することができますので、興味のある方はチェックしてみてください。
アメリカでドローンを飛行させる際には、規制されている内容やルールをしっかり把握して守るようにしましょう。
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