自動種まきドローンが農業の人手不足を救う

中国農村部では、若者が大都市に流出することにより高齢化や人口の減少が進み、稲作をはじめとする伝統的な農業に従事する労働人口が不足しています。最近は新型コロナウイルスの影響でさらに人手不足が深刻化し、世界の食糧システムが不安定になっているという指摘もあります。この問題にソリューションを提案するのが、中国広東省のドローンメーカー「XAG」です。

 

XAGは2020年5月27日、新しい稲作用ドローンシステムを発表しました。手作業の田植えに成り代わるだけでなく、人間に比べて圧倒的に早く作業を完了させることができるといいます。

 

2020年4月、XAGは「Happy Farms」にて世界初のドローンによる田植えのデモンストレーションを行っています。Happy Farmsは広東省にある広大な農業用地で、農業自動化のデモンストレーションに利用されています。

 

比較のため、まず2人の農業従事者が手作業で種まきをすると、5キロ分の種を1,200平方メートルの土地にまき終わるのに25分かかりました。田んぼの泥の中を移動しながら行う種まきは、時間だけでなく体力も必要です。一方XAGのドローンシステムでは、同量の種を同じ広さの土地にまくのにたった2分しかかからなかったのです。XAGによると、一台のドローンによって1時間で50,000平方メートルの土地に種をまくことができ、これは50人から60人の労働力に相当します。

 

このドローンシステムは、XAGの従来の農業用ドローンにJetSeedと呼ばれるデバイスを取り付けることで実現しました。ドローンの底面に取り付けられたJetSeedは、高速の気流を発生させることで種を狙った位置に正確に植え付けます。さらにこの農業用ドローンは夜にも飛行することができるため、効率的に田植えを行うことが可能です。

 

ドローンは、アジアの小さな農家にとって自動化の足がかりとなります。自動運転トラクターなど多大なコストがかかるテクノロジーを利用することが難しかった農家も、ドローンなら低コストで導入することができるからです。

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