2018年9月26日、防水および浮力機能付きドローン「Spry」が開発されました。SwellUSA社とUrban Drones社が2年の歳月をかけて完成させ、ドローン業界にブレイクスルーを起こしたこのドローンは、現在、Kickstarterにて大きな話題を呼んでいます。
最新鋭のドローンであるSpryは、クラウドファンディングを開始した途端、45分足らずで目標金額を達成し、現在は目標の6倍もの資金を調達することに成功しています。
これほどまでに、Spryが人気を集めている理由には幾つかの理由があります。
まず、このドローンには潜水艦のように水中を移動できる潜水機能が搭載されています。さらに、独自のフロート機能により、ボートのように水面に浮かべることもでき、空中でも速度約70キロの飛行が可能となっているのです。
カメラに関しても、30fpsの動画撮影可能の4Kカメラを有しており、12メガピクセルの画像が撮影できるといいます。
さらに、Spryの開発に伴い、同2社は水中でも機能する防水コントローラーを作り上げました。業界初となる防水コントローラーの発売により、泳ぎながらドローンを操作することが可能になるのです。
Urban Drones社のCEOであるアレックス・ロドリゲス氏は、「潜水機能と飛行機能を有しているSpryは、最も汎用性が高いドローンです。SF映画でしか見ることの出来なかった製品が現実となったのです」と述べます。
そして同氏は「これまでもウォータースポーツが好きな人たちの間でドローンの需要は高かったですが、水の中でドローンを失くしてしまうのではないかという不安が常につきまとっていました。しかし、そのような懸念は、Spryの登場によって払拭されたと言ってよいでしょう」と続けます。
Spryをトップスピードで飛ばした場合の稼働時間は17分となっており、本体には自動的に操作者のもとに戻ってくる自動帰還システムも搭載されています。
同社によると、Kickstarterにおけるプレオーダーの価格は、2018年10月1日の時点で、小売価格よりも25%安い749ドル(約8万5,000円)でした。
配送予定日に関しては、2018年11月を予定しており、年末までには出資者すべてに届けられるといいます。
また、クラウドファンディングの特性上、目標金額に達しないことも懸念されますが、同2社はすでに過去3年にわたり二つのクラウドファンディングを成功させているため、製品を受け取れないという可能性はほとんどないでしょう。
(画像引用:https://mymodernmet.com/spry-waterproof-drone/)
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