ドローンレースとは?種類や始め方、最新の大会情報など開設!

更新日: 2022.08.28 公開日: 2022.08.28
img

今や国内外問わず多くの注目を集めている新たなスポーツ、「ドローンレース」。
高機能なドローンを駆使して持ち前の操縦技術で速さを競い、時には高額な賞金を狙うこともできる競技です。
年齢に関係なく誰でも参加のチャンスが与えられることも魅力で、国際大会にて15歳の少年が優勝したケースも実在します。

今回はドローンレースとは具体的にどんな競技なのか、どんな種類があるのかをご紹介するだけでなく、2022年最新の大会情報やドローンレースの始め方、始める際にかかる費用なども詳しく解説いたします。

この記事でわかること
  • ドローンレースとは?
  • ドローンレースの種類
  • 最新の大会情報
  • ドローンレースの始め方・費用
目次

ドローン競技のひとつ「ドローンレース」とは?

ドローンレースとは、操縦士であるレーサーが自分のドローンを使って決められたコース上を周回して速さを競う競技です。

ラップタイムを競うのか合計タイムを競うのか、個人戦かチーム戦か…など大会によって様々なルールが設けられています。

多くの大会は年齢制限がなく、小学生や10代のレーサーも多く活躍しています。

体力ではなくドローンの操縦技術が求められる競技なので、子供から大人まで対等に戦うことができるという点はドローンレースならではの魅力です。

大会によっては数千万円の優勝賞金が用意されていることもあり、一攫千金のチャンスもあります。

レースのシチュエーションは屋内・屋外・屋内外などさまざま

ドローンレースが行われる会場はコースと操縦席に分かれており、レーサーは操縦席からドローンを操縦してコース上を飛行させます。

大会によって屋内と屋外のどちらにコースが設置されているかは異なるので、好きなシチュエーションのレースを選びましょう。

屋外は広大なスペースの中で飛び回ることができるというメリットがありますが、風などの影響を受けやすいため操縦技術をさらに磨きたいレーサーにおすすめです。

一方、屋内は外に比べてスペースが限られているものの、天候の影響を受けないためいつでもレースを行うことができます。

ドローンレースの種類

ドローンレースには種類があり、それぞれで使用可能なドローンや難易度は異なります。

マイクロドローンレース

わずか30~50g程度の小型ドローン「マイクロドローン」を使うレースです。

通常のドローンレースよりもケガや建物の損壊といったリスクが低く、初心者や子どもも安心して楽しむことができます。

ただし大会によってはFPV対応のマイクロドローンを使ったレースが行われることがあり、その場合は操縦に無線免許が必要です。

FPVドローンレース

FPVドローンレースとは、機体に搭載された映像伝送機能を活用しながらドローン目線での飛行を楽しむことができるレースです。

装着したFPVゴーグルで機体のカメラが映す映像を見ながら操縦するため、まるでドローンのコックピットに乗っているような気分を楽しむことができます。

なお、先述の通りFPVゴーグルを使うレース(屋外)は法律にて無線免許の取得が義務付けられています。

5インチレース

5インチレースでは、プロペラのサイズが5インチのドローンを使います。

機体によっては時速150kmを超える速度が出るため、迫力満点なレースを楽しむことができます。

ただし速さが出るぶん危険も伴うため、屋外やアリーナなど広大なスペースが確保された会場で行われる場合が多いです。

なお、航空法の規制対象となっている100g以上の機体は機体登録が義務付けられています。

加えて屋外で練習する場合、場所や飛行方法によっては許可申請も必要になるため、事前に法規制について確認しておきましょう。

U199レース

U199レースは、機体重量が200g未満のドローンを対象としたレースのことです。

以前の航空法では200g以上のドローンが規制対象となっていたため、飛行許可申請を行わなくても参加可能となっていました。

現在は航空法の改正が実施されたため、前述の通り機体重量が100g以上の場合は機体登録や飛行許可申請などが必要になる可能性があります。

世界中で行われているドローンレース9選!賞金も併せて紹介

ドローンレースは国内外問わず様々な場所で行われています。

ここでは、有名なドローンレースを特徴や賞金と共にご紹介いたします。

【世界大会】World Drone Prix

●優勝賞金:総額約1億1,300万円

「世界最大級のドローンレース」とも称される、大規模なドローンレースです。

世界中から集まったレーサーたちが、賞金総額100万ドル(約1億1,300万円)と世界最速ドローンの座をかけて競い合います。

元々世界的に有名なレースでしたが、過去に15歳の少年パイロットが所属するチームが優勝したことをきっかけに日本国内でも知名度が高まりました。

【世界大会】FAI World Drone Racing Championships

●優勝賞金:総額約3,000万円

FAI(国際航空連盟)公認のドローンレースで、World Drone Prixに引けを取らない大規模な大会です。

会場はドローン先進企業のメッカとも言える中国(深圳市)のスタジアムで、日本人選手チームも参加したことで知られています。

最新テクノロジーを駆使したギミックと豪華絢爛な光色に彩られたコースで、世界中のレーサーたちが速さを競います。

2018年第1回大会では、賞金総額にして約3,000万円が用意されていました。

【世界大会】Drone Champions League

●優勝賞金:不明

2016年に開催されたオーストラリア大会を皮切りとし、2017年から世界転戦リーグを展開し続けているヨーロッパ最高峰のドローンリーグです。

レースの内容は世界76ヶ国で放送され、視聴者数は世界で累計1億人以上に上りました。

日本初のプロフェッショナルドローンレースチーム「RAIDEN RACING」も参加しており、2021年には見事世界王者の座を勝ち取りました。

【世界大会】X-FLY

●優勝賞金:不明

2017年に中国上海市で立ち上げられたドローンレースプロジェクトです。

万里の長城をはじめとする中国の象徴的なスポットを会場とし、年5回にわたって開催される大会で得たチームポイントの合計でシーズン王者が決定します。

【世界大会】DroneGP

●優勝賞金:約34万円

中国上海市に本社を構える「技速体育文化発展有限公司」が立ち上げた、プロフェッショナルドローンリーグです。

2018年3月にプレレースとなる第1戦目が開催されて以降、大きな話題を呼びました。

参加可能なレーサーは12名と少なく、過去に優秀な成績を残した選手しか参加することができません。

すべてのレースは夜間に行われることも特徴で、LEDで装飾されたダイナミックかつ煌びやかなコースでハイレベルな戦いが繰り広げられます。

【国内大会】JDRAのドローンレース

●優勝賞金:不明

全国各地でドローンレースを展開していることで有名な、JDRA(一般社団法人日本ドローンレース協会)が主催する大会です。

日本全国の中から最速のドローンを決定する「Japan Drone Championships」やマイクロドローンレース、ミッションコンプリート型のドローンレースなど多彩なレースを立ち上げています。

特にマイクロドローンレースである「JDRA TINY WHOOP Japan Cup」は有名で、FPVカメラを搭載したマイクロドローンレースが国内外で知名度を上げるに至った大会です。

【国内大会】JDAのドローンレース

●優勝賞金:不明

ドローンスクール運営も手掛けるJDA(日本ドローン協会)が開催するレースで、2018年にはIDRA(国際ドローンレース協会)後任の世界大会も実施しました。

出場レーサーは日本人の観でしたが、公式の世界大会ということもありレース結果はIDRAの公式サイトに反映されています。

【国内大会】JDLのドローンレース

●優勝賞金:100万円(2018年)

JDL(一般財団法人ジャパンドローンリーグ)が開催するドローンレースです。

エントリーとして「オープンクラス」、オープンクラスから昇格した選手が競い合う「エキスパートクラス」、エキスパートクラスの中で優秀な戦績を残した選手が競い合う「プロクラス」という3クラス制でレースが行われます。

2021年大会では、10代の選手たちが所属するレーシングチーム「JAPRADAR」の選手たちが全クラスで優勝および2位の戦績を残しました。

【国内大会】Drone Impact Challengeのドローンレース

●優勝賞金:不明

ドローンテクノロジーによる社会貢献を目的に結成された団体、Drone Impact Challengeが開催するドローンレースです。

過去には日本人選手だけでなく中国・韓国・インドネシアなど海外からも実力者が集まり、熱戦を繰り広げました。

大会期間中は、シンポジウムや子ども向けドローン体験教室などを楽しむこともできます。

ドローンレースに出場するには資格は必要?

基本的に、ドローンの操縦にあたって取得が義務付けられている資格はありません。

ドローンレースの出場においても同じで、機体を目視するタイプのレースは特別な資格を持たない人でも参加が認められています。

ただし、先述の通りFPVドローンレースに参加する際は「無線免許」と呼ばれる資格が必要になります。

詳細は後述しますが、FPV対応のレーシングドローンには通常のドローンとは異なる周波数が使われているからです。

また、資格ではありませんが2022年6月に施行された改正航空法により、重量が100g以上のドローンは機体登録が義務付けられています。

必要な手続きさえ済ませることができれば問題ありませんが、対象のドローンであるにもかかわらず無登録で飛ばすと法律違反となるため注意が必要です。

ドローンレースに出場するための費用はどれくらい?

レース用の機体:1万〜10万円程度

ドローンレースに出場するには、まずレース用の機体が必要です。

機体の価格はスペックによって大きく左右されますが、初心者の場合は1万円〜3万円程度で手に入る入門機で問題ありません。

入門機に慣れてきたら、5〜10万円程度の本格的な機体を購入しても良いでしょう。

大会の参加費等:1万円〜2万円程度

また、多くの大会は参加費が決められています。

金額は大会によって異なりますが、例えば「JAPAN DRONE LEAGUE」の場合はエントリーで7,800円、加えてポンダーをレンタルする場合は2,000円(購入は9,500円)です。大会出場に伴う資格取得費用:数万円程度

出場に最低限必要な費用は上記の「機体費」と「参加費」ですが、FPVドローンレースでは無線免許の資格試験や無線局開局の申請を行う際にも費用がかかります。

資格試験の費用は資格のランクによって異なりますが、ホビー目的のレースに必要な「第4級アマチュア無線技士免許」の場合は5,100円が必要です。

試験を受けず規定の講習会を受講して資格を取得する場合、22,750円の受講料がかかります。

資格取得後は、総務省へ無線局の開局申請を行います。

ただし申請の必要書類には、JARD(日本アマチュア無線振興協会)またはTSS株式会社からの保証書が含まれています。

保証書をもらうにあたって、JARDは4,000円、TSS株式会社は4,800円の保証料金が必要です。

ドローンレースに出場するために必要なもの

ドローンレースの出場に必要なものとしては「資格」と「レース用機体」を挙げることができますが、それぞれどのようにして用意すれば良いのでしょうか。

ここでは、資格の取得方法とレース用機体の選び方について詳しく解説いたします。

資格

FPVドローンレースでは、「第4級アマチュア無線技士免許」以上の資格が必要です。

通常のドローンには2.4GHz帯の電波が使われていますが、FPV機能に対応したドローンの多くは5.8GHz帯が使われています。

この5.8GHz帯の電波を使うには、第4級アマチュア無線技士免許以上の資格取得が電波法にて義務付けられているからです。

資格は独学で国家試験を受験するか、規定の講習会を受講することで取得が可能です。

国家試験といえど、合格率は毎年70〜80%程度となっているため難しいものではありません。

資格を取得したら保証書を入手のうえ総務省へ無線局の開局申請を行い、申請が通ったところでようやくFPVドローンを操作することができます。

レース用機体

マイクロドローンやFPVドローンなど、レース用のドローンにも様々な種類があるため自分が参加したい大会のルールに則った機体を用意しましょう。

ドローンレースに出場するドローンと一般ドローンとの違い

ドローンレースに使われているドローンは、一般的なドローンと性能が大きく異なるため混同しないよう注意が必要です。

レース用のドローンと呼ばれるタイプの機体には、一般的なドローンに備わっている以下の機能がありません。

・GPS機能
・Wi-Fi機能
・Bluetooth機能
・磁気センサー
・気圧センサー
・超音波センサー
・温度センサー
・前後/下カメラ

上記の機能は、どれも飛行中における操縦の安定性をサポートするものです。

それが備わっていないレース用ドローンは通常よりも操縦が難しくなりますが、そのぶん自由自在に機体を操ることができます。

レース用ドローンの詳細は以下の記事で詳しく解説していますので、こちらも併せてご覧ください。

ドローンレース用おすすめのドローンは?

レース用ドローンとして人気が高い機種は、以下の通りです。

DJI FPV

DJI製のFPV機能に対応したドローンで、日本国内でも非常に多くのレーサーから支持されています。

最高速度140km/h・0-100km/h加速2秒という圧倒的な動力性能を実現しており、最大20分の飛行が可能です。

WALKERA Furious320

カーボンフレームによる高剛性・軽量なボディと、エレベーターの動きに併せて稼働するアームで優れた加速力を併せ持つWALKERA製のレース用ドローンです。

高度維持やワンキー操作による帰還機能も可能なGPSを搭載しているため、初心者にも扱いやすい機体と言えます。

DRL RacerX

DRL製のレース用ドローンで、時速262kmの飛行が確認されたことで大きな話題となりました。

800gと比較的軽量な本体に加え、毎分46,000回転するプロペラなどによりどの機体も圧倒する機動性を実現しています。

なお、以下の記事ではレース用ドローンのおすすめ機種をより多くご紹介しています。

キットを購入して自作するのもあり

ドローンレースに出場するレーサーの中には、性能にこだわって自作した機体を持参する人もいます。

本格的な大会であるほど、自作の機体でレースに望むレーサーが多いです。

レース用ドローンを構成する主な部品は、フレーム・モーター・プロペラ・フライトコントローラー・モーター制御・バッテリーなど。

加えてプロポ(コントローラー)やFPVゴーグルも自分で用意する必要があります。

しかしドローンに詳しくない初心者の方がすべてのパーツを揃えることは難しいため、必要な部品が一式揃っている「自作キット」を購入して組み立ててみると良いでしょう。

またはパーツショップでアドバイスを受けながら作ったり、自作経験のある人から教わるという手もあります。

これからドローンレース参加を目指す!始め方は?

基本的にドローンレースは機体と操縦技術があれば誰でも出場が可能ですが、初心者の場合は何から手を付けたら良いか分からない方も多いことでしょう。

ドローンレースへのスムーズな出場とレースの勝利をより現実的にするため、以下の手順で知識や技術を身に付けていくことをおすすめします。

①ドローンに関する規制や法律を理解する

ドローンの飛行については、「航空法」や「小型無人機等飛行禁止法」などの法律により規制が設けられています。

特に屋外でドローンを飛行させる場合は数多くの規制ルールが存在するため、事前に知識を身に付けておきましょう。

飛行場所や飛行方法によっては、各関係機関への飛行許可申請が必要になる場合もあります。

②ドローン操縦ライセンスを取得

先ほどドローンレース出場に必要な資格としてご紹介した「無線免許」は、あくまで特殊な電波を利用する際に取得が義務付けられている資格です。

そのため、ドローンを操縦するだけであれば特別な資格は必要ありません。

ただしドローンの操縦に必要な知識・技術を効率よく身に付ける方法として、ドローンスクールを受講のうえ操縦ライセンス(民間資格)の取得を目指すことをおすすめします。

ドローンについて熟知した講師による座学・実技訓練を受けることができるため、独学よりも確実に理解が深まることでしょう。

③ドローンを購入する

ドローンの知識や技術を身に付けたら、レースに使う機体を購入しましょう。

機体はAmazonなどのECサイトやメーカー公式サイト、ドローンショップで購入可能です。

初心者のうちは比較的安価で、操縦しやすい完成品を選ぶことをおすすめします。

④ドローンの基本的な飛行練習

ドローンを購入したら、実際に飛行させて操縦方法を体に覚え込ませましょう。

離着陸・ホバリング・旋回・水平移動などの基本動作を繰り返し練習します。

なお、屋内での練習であれば周囲に注意する程度で問題ありませんが、屋外の場合は法規制に抵触しないよう注意が必要です。

規制対象となる飛行場所・飛行方法で練習するときは、事前に飛行許可申請を済ませておきましょう。

⑤出場するドローンレースの種類を決定する

ドローンの操縦に慣れてレースに臨む自信が付いたら、実際に出場を目指すレースの種類・大会を決めます。

最初に出場するレースとしては、初心者から上級者まで楽しむことができるマイクロドローンレースがおすすめです。

⑥ひたすら練習を繰り返す

レースの出場が決まったら、高速飛行やアクロバティック飛行などの応用的な操縦も交えながらひたすらに練習を繰り返します。

ドローンの操縦テクニックは理屈だけで身に付くものではないので、できるだけ多くの練習を重ねることをおすすめします。

なお、自宅に十分なスペースがなかったり、近隣が人口集中地区のため屋外でも練習が難しい場合は「ドローン練習場」を利用すると良いでしょう。

ドローンの操縦練習を前提とした広大なスペースが設けられており、中にはドローンレースのコースを用意しているところもあります。

ドローンレースに特化した教室やスクールの探し方

近年はドローンの普及と共にドローンスクールの数が増加し続けているため、受講するスクール選びに迷う可能性があります。

スクールによって授業の雰囲気が違っていたり、特定の用途を前提とした講座を実施していたりするため自分にあったところを選ぶことが大切です。

インターネットで検索すると数多くのスクール情報が出てくるため、公式サイトなどをいくつかピックアップしたうえで無料体験会・説明会に参加することをおすすめします。

スクールを検討する際は、以下のポイントなどを踏まえて探してみましょう。ポイントをしっかり確認することで、自分に最適なスクールと出会えるでしょう。

・用途にあった講習が行われているか
・無理なく通える場所にあるか
・無理なく通える授業スケジュール、受講料であるか
・講習管理団体の信用性はどうか

まとめ

ドローンレースとは、ドローンを使って一定のコースを周回しながらその速さ・テクニックを競う競技です。

マイクロドローンレースやFPVドローンレースなど様々な種類がありますが、どれも年齢制限は設けられていないため子どもから大人まで幅広い世代に出場のチャンスが与えられています。

出場を目指すにあたって、まずは法規制や基礎知識・技術などを身に付けたうえでひたすらに操縦練習を繰り返しましょう。

知識や技術を独学で身に付けることに不安がある方は、ドローンスクールの受講がおすすめです。

利用目的からドローンに
ついて知る