私たちにとって通信環境はなくてはならないものになった。
朝起きれば、スマートフォンで天気予報をチェックし、知人からのメッセージに返信し、初めての場所に向かうために地図アプリを開く。
しかし、あまり考えたくないことではあるが、災害が発生した際にはそれらの通信環境がとたんに利用できなくなることもある。災害時こそ安否の確認・状況把握で使いたい通信環境のはずが、津波や水害などで寸断する可能性があるのだ。
被災地は情報の途絶えた陸の孤島になってしまう。
そこでドローンを利用しようとする研究がなされている。研究を行っているのは、情報通信研究機構(NICT)。
(画像出典:情報通信研究機構)
同機構は、2013年にすでに小型のドローンを活用した「無線中継システム」を開発した。このシステムでは被災地に簡易な地上局を設置して、ドローンが無線LANによる通信サービスを提供し、被災地の通信インフラを迅速に確保する。
災害時のドローン活用としては被害状況把握のための空撮や救助活動にスポットが当たっている一方で、このような活用法もあるのだ。
情報通信研究機構公式サイトはこちら