ドバイのドローンタクシーはどうなった?――タクシーにマルチコプターを採用

更新日: 2017.07.14 公開日: 2017.07.14
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皆さんもご存知の通り、ドローンは無人航空機であり、将来的には荷物の配送にも使われるだろうと言われている。すると必然的に「人間を運ぼう」という発想が出てくる。そこで誕生しようとしているのがドバイの「ドローンタクシー」というわけだ。

以前発表されたドローンタクシーでも用いる機体は「EHang 184」で、乗客一人を乗せることが可能だという。

 

世界的にはまだ通常のドローンも実用化を目指す段階にあるのに対し、ドローンをタクシーとして利用するというアイデアは驚きを持って迎えられた。しかも早ければ2017年の7月――まさに今だ――には実用化されると報じられた(「ドバイのドローンタクシーは実現するのか?」)。

しかし製品映像が実はCGだったという話もあり、不確かな印象も同時に与えたのだった。

さて、このドローンタクシーの計画がどうなったかというと、どうやらこの夏の間に「EHang 184」が人を乗せてドバイの空を飛び回ることはないらしいということだけは言えそうだ。

ドバイは確かにドローンタクシーの計画を進めてはいるものの、試験運行2017年第4四半期からで、そこで使われる機体は「EHang 184」ではなく、「Volocopter 2X」というマルチコプターであるという。

この機体の飛行原理はドローンと同じだが、見た目は私たちの馴染み深いヘリコプターに近い。もちろん、オートパイロットなので、これがタクシーとして使われれば新たな一歩になることは間違いがない。

ドバイは、将来的に旅客全体の25%を何らかの自動運転で対応するスマートモビリティ戦略を推進しているため、今後も目が離せない。

(※本文中の画像はVolocopter公式サイトより)

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