広大な土地はドローン利用に最適?北海道のドローン事情

更新日: 2017.11.24 公開日: 2017.11.24
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北海道といえば、豊かな自然と広大な土地を誇り、ドローンの農業利用が注目されています。そんな北海道のドローン業界は、2017年になってドローン大会が行われたり、北海道ドローン協会が設立されたり、国内最大級の屋外飛行場を持つスクールが開校したりと、活発な動きを見せています。

今回は、上記を中心に、北海道のドローン事情について紹介します。

 

北海道の広大な土地はドローン向き?

北海道の耕作地面積は約115万ヘクタールに及びます。これは農林水産省によると日本全国の耕作地の約25パーセントとなります。しかし、この広大な土地は、後継者不足や高齢化により、生かされないことが多くなっています。

ドローンを導入することで、広大な土地をより自由に管理できるのではないかという期待が生まれ、北海道各地でドローンに関する活発な動きが見られています。

それでは、2017年の北海道におけるドローンに関連トピックを紹介していきます。

 

 

北海道ドローン協会が設立

2017年1月、NPO法人Digital北海道研究会によって、「北海道ドローン協会」が設立されました。主な活動内容として、

1.ドローンの普及と安全の啓蒙
2.ドローンの利活用ための技術講習会
3.ドローンの利活用技術と寒冷地対応の研究
4.ドローン練習場の運営

が挙げられています。以上の活動を通して、安全性を高めた上で北海道内でのドローン普及を目指していくとのことです。

2017年現在、北海道ドローン協会は石狩郡当別町にて北海道ドローン協会 当別練習場を運営しています。また、月1~2回のペースで基礎講習会やフライトトレーニングの開催、北海道内で行われるドローン講習会、ドローンイベントの紹介、応援を行っています。

 

北海道ドローン選手権が初開催

2017年9月30日、旭川市勤労者体育センターにて「北海道ドローン選手権」が初開催されました。本大会は、ドローン技術とICT(情報通信技術)を利用した農業課題の解決をテーマに行われ、北海道内の大学、高専から出場した各チームがドローン空撮による画像解析技術を争いました。

選手権は乳牛に見立てた15個の段ボール箱に入った最大10個のサッカーボールを、オリジナルの画像解析プログラムを用いてどの段ボールに何個ボールが入っているかを当てる形で行われました。

優勝は北海道大学 ロボティクス・ダイナミクス研究室で、来年も優勝を目指すとのことでした。

 

国内最大級の屋外飛行場 ドローンスクールジャパン北海道新冠校が開校

2017年9月8日、新冠郡新冠町に「ドローンスクールジャパン北海道新冠校」が開校しました。東京ドーム約12個分もの広大な屋外飛行場は国内最大級の規模で、ダイナミックにドローンを飛行させることができます。

スクールが開講する各コースを修了することで、一般社団法人ドローン操縦士協会(DPA)認定資格を取得することができます。

 

今後も北海道のドローン業界の盛り上がりに要注目

いかがだったでしょうか。北海道のドローン業界の盛り上がりは、2017年だけでこれだけ多くの取り組みが始まっていることからも見て取れます。

また、産業への応用の他にも、北海道の豊かな自然をドローンで空撮することも魅力的です。雪や低温下では安全な飛行が困難なため春季から夏季に限定されますが、ドローンを持って行楽に出かけ、空からの風景を楽しむのも素敵です。

その場合は各施設、土地の管理者に飛行の可否を必ず確認するようにしましょう。また、観光地となっている場所も多いため、総務省の人口密集地域の確認、並びに周囲の安全確認、機体の点検等は必ず徹底するようにしましょう。

北海道で今後さらにドローンが盛り上がっていくか、要注目です。

 

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