株式市場でも、フィンテック関連銘柄と並んで注目度の高いドローン関連銘柄。果たして、ドローン業界の市場規模はどの程度のもので、投資すべき業界なのでしょうか?
本記事では、ドローンの特徴や将来性を解説し、今注目の株式テーマ「ドローン」関連銘柄を紹介していきます。
商用ドローン(無人航空機)の利活用が進む
今や、空撮・監視・配送など、さまざまな分野でのドローンの活用が始まっています。ドローンとは、自律制御飛行を行う無人航空機の総称です。近年では、高精度なカメラや30kgを超える機材の積載、自動操縦機能など、その性能は軍事・産業問わず、実にさまざまなビジネスに活用できる将来性を持つまでに至っています。
たとえば、日本国内では農薬散布用に、2000年台から積極的にドローンが利用されてきた経緯があります。他にも、テレビでよく見る空撮映像は、最近ではほぼドローンで撮影されたものですし、公共施設や橋梁の点検・整備などにもドローンは活用されています。
このように、産業・ホビー問わず、年々ドローンの市場規模は増してきており、その経済効果を見込んで、世界中の多くの企業が今ドローン事業へ参入しているのです。
ドローンの市場規模と経済効果、関連銘柄の動向は?
矢野経済研究所によると、2015年の軍事・民間すべてを合わせたドローンの世界市場規模は、1兆2,410億円でした。その後の市場も、予測値として年平均12.9%の成長率を誇り、2020年には2兆2千億円にまで達すると見られています。
矢野経済研究所:ドローン(UAV/UAS)世界市場の調査を実施(2016年)
軍事・業務など経済が大きく動く位置にいるドローンは、当然株式市場においても注目を集めており、ドローンを株式テーマとする関連銘柄の動向は、投資家の間でも見逃せない存在となっています。
注目すべき国内ドローン関連銘柄5選。株価に注目が集まる
それでは、今注目の、株式テーマ「ドローン」関連銘柄を紹介していきましょう。
ヤマハ発動機(7272)
1987年、世界で初めて産業用無人ヘリコプターを開発・販売したヤマハ。現在は、農薬散布用マルチローター「YMR-01」などの開発を手がけるなど、産業用ドローン開発企業としての安定性にも期待でき、ドローン関連の株式としても注目です。
https://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/detail/?code=7272.T
セコム(9735)
今年4月に、商業施設など広大な民間の敷地内をドローンで監視する「巡回監視サービス」の実証実験を行ったセコム。世界初の監視用ドローン「セコムドローン」を使った監視システムは、大きな注目を集めました。人的コストの削減とともに、ドローンの警備事業への実用化・導入に意欲的な企業であり、注目のドローン関連株式銘柄です。
https://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/detail/?code=9735.T
ソニー(6758)
今年5月に発表されたXiaomiの「Mi Drone」がソニー製センサーを搭載するなど、ドローンに搭載する画像センサーに関し、大きな影響力を持つ国内メーカー。良いドローンをつくるのに、良いカメラは欠かせないパーツのひとつですから、今後も需要が高まる可能性が高いドローン関連株式銘柄です。
https://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/detail/code=6758.T
キャノン(7751)
ドローンシステムメーカー「プロドローン」に一億円の出資をするなど、ドローン業界への関わりを見せているドローン関連株式銘柄。プロドローンは産業用ドローン市場で高いシェアを誇る国産企業で、キャノン製カメラを搭載した産業用ドローンの開発が予想されます。
https://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/detail/?code=7751.T
イメージワン(2667)
国内では早くからドローン事業へ取り組んできた、ヘルスケアや衛星分野の画像解析ソリューションサービスを手がけるドローン関連株式銘柄です。航空測量などに適した「md4-1000」などを取り扱う一方、国外ドローンの販売権を取得し、画像解析サービスとドローンを組み合わせた新たなビジネスを開始しようとしています。
現在の注目度は低いものの、ドローン関連株式銘柄としては外せない企業のひとつといえます。
https://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/detail/?code=2667
まとめ:ドローンは発展途上。今後の動向に注目したい
新しい技術であるドローンは、株式市場においても「将来性」を見込んでの投資が有効です。動きの激しいドローン業界は、経済も目まぐるしく流動性の高いものとなっていくことが予想されますので、常に新しい情報を仕入れることは非常に重要でしょう。乗り遅れないようにしたいところです。