ドローンはさまざまな分野で活用されている!

更新日: 2018.05.10 公開日: 2017.10.24
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昨今、ドローン活用が推進されています。ドローンが世間に登場し、社会的に有望であると考えられ、空撮や運搬などの分野で、大いに活用が期待されています。

すでに実用化されている事例もあり、ドローンの活用は進みつつあります。農業、宅配、土砂災害の被害状況確認まで、ドローンはさまざまな分野で活用されているのです。

それでは、ドローンの活用例などについて、詳しくみていきましょう。

 

ドローン活用、農地の肥料がどのように分布されているか確認

ヤンマーとコニカミノルタが共同して、ドローンを活用して、農業地の農薬における分布状況や肥料の配布状況をチェックするサービスが展開されました。

従来は、一枚一枚葉っぱを見て、肥料がどの程度いきわたっているか確認していたのですが、このサービスではドローンの空撮によって肥料がまかれたことを全体像として把握でき、ムラなどもわかるようになります。

これは、かなり踏み込んだドローン活用サービスになっていて、ドローンで空撮するだけでなく、ヤンマーの知識を総動員して、肥料が足りていないなどのアドバイスもしてくれますので、初心者農家、大規模農家などにもおすすめで、新規参入に最適なのではないでしょうか。

サービスは1ヘクタールあたり12,000円となっていて、最初はコメの農地だけなのですが、今後の展開として、小麦なども視野に入れているそうです。

農業は広い立地を必要とするため、全体を効率よく見渡せるドローンが何よりの助けになるのです。これで、生産性が低いとされる農業の生産効率も上がるのではないでしょうか。
かなり期待の持てるサービスです。

ドローンとともに販売も目指しており、国内外で100億円の売上を狙っています。ドローン活用の好例といえるでしょう。

 

徳島県でドローンを活用して高齢者に薬の宅配

徳島県では、ドローンを活用して診療所から薬を運ぶ実験を行いました。ドローンにスマホが搭載され、GPSを使って位置を確認しながら、僻地の村まで運びます。

ドローンを自宅まで運ぶのはまだまだ技術的に難しいのですが、田んぼに着陸させることはできるので、お年寄りなどがわざわざ山と川を超えて診療所までこなくとも、いつもの薬を宅配してもらうことができます。

徳島県では「ドローン特区」を作り、この実証実験を進めていきたい考えです。薬は高齢者に届けられますが、町の高齢化率はすでに47%を超しています。薬を実験で受け取ったのは86歳の男性で、自力で病院に行くには困難な年齢です。

そうした方々に向けて、ドローンを活用して薬を宅配できれば、過疎の町や病院のない町に住む人々にも、適切な医療を届けることができます。

バスや公共交通機関が通っていない場所でも、ドローンを使えば、便利に薬を運ぶことができるため、役場でも注目を集めています。

 

ドローンを活用して災害時の情報収集を実施

岡山県の美作では、災害時の情報収集にドローンを活用しています。地方では土砂災害などが起こりやすく、東京と違って自然が豊かなため、災害時には甚大な被害が出る可能性が高いです。広範囲にダメージを受けるケースが多いため、その実地調査が必要となります。

しかし、地方には役所の人員が少なく、警察官や消防などの人員も災害時は、まず被災者の対応が第一になりますので、なかなか災害の全貌をすぐに把握することはできません。

そこで、ドローンを活用すれば、災害の全貌がいち早く把握できます。
ドローンを使って空撮すれば、人間が入り込めないところまで到達することができますので、安全に、なおかつスピーディに、被害の全貌がわかるようになります。

危険な目に職員が遭遇することなく、どのような場所までも飛んでいけるので、災害の被害状況把握にもドローンは活用されているのです。

今後は、地域の空撮専門の会社と警察が協定して、住民らの生命と財産を守っていきたいと考えられています。

以上、さまざまなドローンの活用事例を見てきましたが、いかがだったでしょうか。これからますます増える可能性を秘めているドローンの活用について、今後も見守っていきましょう。

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