千葉県佐倉市神門の山林で救助を必要とする遭難者を発見するために、赤外線カメラ搭載のドローンを通じた捜索活動への実証実験が行われました。
一般社団法人災害対策建設協会JAPAN47(ジャパンフォーセブン)千葉支部が主な実地団体として、警察・消防関係者ら約50人が見守る中、実験用ドローンは災害現場に見立てた山林でその実力を発揮。
同実験のドローンはモニター付きのコントローラーで操縦士によって操作され、最高で高さ30mまで浮上。約50mまで移動すると遭難者役のいる山林付近まで到達し、搭載した赤外線カメラで撮影した映像を地上にいるモニターが受信します。
遭難対象者がいるとみられる部分には湿度が高く表示され、いない部分には青く表示される事から、以前よりも柔軟に災害救助者を発見できるようになります。
また、家屋調査のデモンストレーションも実地され、ドローンカメラによって屋根、壁面の破損具合を確認することで、人の立ち入りが可能かどうかを調査する手法も実地。
一般社団法人災害対策建設協会JAPAN47(ジャパンフォーセブン)はドローンを災害対策に役立てるために建設関連会社約150社で構成され、平常時に家屋調査を通じてドローン操縦技術を磨いています。
また、水難事故にも対応するため神奈川県江ノ島などでも実証実験を推し進めながら、ドローン操縦士の裾野を広げるべく、今後はドローンのライセンスを取得できるスクールを立ち上げ、同支部内での操縦士を増やす予定です。