個人でも空からドローンを使って届け物を送ることが可能ならドローン開発が、スイスのEPFL(Ecole polytechnique federale de Lausanne/スイス連邦工科大学ローザンヌ校)で行われています。
この新しい機体は「An Origami-Inspired Cargo Drone」と呼ばれ、折り紙から着想を得たもので、四枚のプロペラ式のドローンをカーボンファイバー製のワイヤーで囲ったデザインです。
カーボンファイバー製の骨組みがドローンの周囲に存在しており、その内部に送り届けたい品物を入れることが出来ます。
また、空から舞い降りてくるようなその出で立ちから、日本のアニメ新世紀ヱヴァンゲリヲンの敵となる使徒のようにも見えるユニークなドローンです。
今回のドローンの最も注目すべき点は、カーボンファイバー製の骨組みでドローンそれ自体を囲うことができることと、その骨組み部分をドローンを使わない時は小さく折り畳んでおけることです。
現時点でのプロトタイプでは、約500gの荷物まで運ぶことが可能となっていて、将来的にはさらに多くの荷物、または重量のある荷物を送り届けるようにするとのことです。
では、なぜわざわざカーボンファイバーの骨組みでドローンと品物を囲いながら飛行する必要があるのか。
それは、ドローンが墜落した場合や何かの物体に激突した場合の保護になる為です。
飛行距離としては、学校内やちょっと離れたところを想定しているので、日本の大学などで改正航空法に準拠した形での利用も行える可能性があります。