空の産業革命と言われているドローン!新たなビジネスモデルの構築は可能!?

更新日: 2017.10.05 公開日: 2017.10.05
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2010年代頃から普及し始め、今まさに大脚光を浴びているドローン。すでにパイロットの資格免許を持っているという方も増えています。「空の産業革命」と言われているドローンを使ったビジネスモデルの構築は可能なのでしょうか?

 

ドローンの登場によって何が変わったのか?

ドローンは飛行機が飛ぶような上空ではなく、私たちが目視できる程度の低空域を飛行します。実はこの空域はいわゆる「手付かず」の状態で、今現在では鳥、虫、そして目に見えない電波が飛んでいる程度です。

この空域を往来できるドローンの登場によって、人が立ち入ることができない危険な場所や極端な狭小地などの調査、輸送の代替手段、迫力ある映像の撮影など様々な可能性が生まれました。

つまり、ドローンの登場によって拓かれた新たな空域でできることが増え、ドローンを利用したビジネスモデルの構築ができる可能性が高まってきたのです。

 

ドローンを使ったビジネスモデルの例

具体的に、ドローンを使ったビジネスモデルとして考えられるもの、実際に構築され始めているものなどをご紹介します。

(1)映像関係
これまではクレーンやヘリコプターなどを用いて撮影されていた空撮映像も、ドローン1台で短時間&低予算で行うことができます。

最高速度80km/h近くに及ぶものもあり、撮影者のセンスや技術が問われますが、かなり迫力ある映像を撮影することも可能です。

 

(2)災害時や救助
近年特に自然災害が多い日本において、被害状況の確認、行方不明者や遭難者の捜索、救援物資の運搬などを可能にしたドローン。

地上の障害物等に関係なく飛行することができますので、この分野では大活躍の予感がします。

 

(3)農地・農作物の管理
意外に思われがちですが、実はこの分野ではもうドローンの活用が始まっています。農地や農作物の状態を観察・制御する「精密農業」と呼ばれるものです。

生育状況などをより細かく観察し、適切な農薬散布が可能になるほか、生産性、効率性が大幅に向上します。

 

(4)輸送の代替手段
イギリスではすでに検証が行われましたが、Amazonは個人宅へのドローン配送にも着手しています。

配送センターでドローンに荷物が積まれ、レールに乗って移動して屋外へと飛び立ち、目的地に到着したら着陸するというもので、検証では注文から商品が届くまでたったの13分だったとのことです(時間は距離にもよりますが…)。

 

(5)建設・土木工事関連
測量士に代わって測量し、データをそのままコンピューターに送ることもできますので大幅な時間の短縮や正確性の向上によるコスト低減が見込めます。

また、建設現場などでは点検作業や危険箇所のチェックなどにも役立っています。

 

(6)ドローンのメンテナンス関連
今から専門知識や技術を身につけておく必要がありますが、ドローンが増え、あらゆるシーンで活用されるようになると、点検・整備などメンテナンス関連のドローンビジネスも自ずと増えてくるでしょう。

あるいはバッテリー切れを防ぐための充電スタンドの需要なども出てくるかも知れません。

 

(7)技術者
ドローンの需要が高まれば、生産性を上げていかなければなりませんので、製造関連の技術者がドローンビジネスの発展には不可欠になります。

同時に、パイロットも必要ですのでドローンの操縦者に対する需要も高まります。

 

(8)保険
ドローンには道路のようにレーンがありません。自由に往来できてしまいますので、万が一衝突してしまった場合、人身事故や物損事故などを起こしてしまった場合などのためのドローン保険ビジネスも出てくるでしょう。

まだまだ、アイデア次第でたくさんのドローンに関するビジネスモデルが生まれそうですが、このようにドローンは様々な分野で活躍できる可能性を示してくれています。

 

近い将来、ドローンが欠かせない時代が来る!?

街中では目にすることは滅多にないドローンですが、たとえば今でこそ当たり前の個人のパソコンやスマホなども、初めはごく一部の人にしか需要がありませんでした。それを考えるとドローンも一気に普及する可能性を秘めています。

たくさんの課題を抱えていたり、法の整備や利用者の技術・マナーなどの向上は不可欠ですが、近い将来、もしかするといくつものドローンビジネスが立ち上がり、街中をドローンが行き交い、私たちの暮らしに欠かせない存在となる時代がやってくるかも知れませんね。

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