スマート農業推進のためのドローン開発へ

更新日: 2017.10.04 公開日: 2017.10.04
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2016年からヨーロッパでは雑草除去と収穫量の改善プロジェクト「SAGA(Swarm Robotics for Agricultural Applications)」が開始されています。

これは、ドローン(無人航空機)に搭載されたビジョンシステムを通じて対象となる農場をチェックし、AI(人工知能)や最新技術によって雑草の位置を正確に割り出します。
また、同ドローンが飛行した事によって感知した雑草をドローンに連動した芝刈りロボットが除草する仕組みです。

ドローンそれ自体は1.5kgの重量で、約30分程度の継続的な飛行を可能とし、大規模な農園の場合は複数用意したドローンがリレー形式で作業していきます。
そして、ドローン一機が作業を終えて着陸すると、他のドローンが作業を続けていくシステムです。

今回のプロジェクトから生まれたドローンが検出、感知した雑草の位置データを用いて、優先的に除草すべき場所に対して農薬を散布することも可能です。

また、「SAGA(Swarm Robotics for Agricultural Applications)」と平行して「IoF2020(Internet of Food & Farm)」プロジェクトも推進しています。

IoF2020では、ヨーロッパ全域の畜産、農作物・食品を対象に、IoTベースの情報ネットワークを構築。ビッグデータを収集、活用することで、農作業全般に対する改善を目的としてます。

例としては、センサーが内蔵された小型機器を牛の体内に挿入し、病気をはじめとした健康状態などを、個体ごとにチェックする事も可能となります。

 

利用目的からドローンに
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