心臓疾患、特に生命を脅かす不整脈については発作直後の数分間に自動体外式除細動器(AED)による救急治療を受けられるかが生存率に直結していることが広く知られています。
スウェーデンに本社を置くFlyPulse社が開発したLifeDrone AEDは、不整脈の状態を自動的に診断し、これを治療することができるAEDを備えたドローンです。
LifeDrone AEDはドローンの特性を活かし、AEDが通常配備されていない場所で急患が発生した際に救急車よりも先んじて駆けつけ、搭載されているAEDの使用を可能にする、という用途を想定されています。
これを実現するため、FlyPulse社が手を組んだのがFlyBase社です。FlyBase社はドローンの制御用ソフトウェア開発に高度な知見とノウハウを有しており、ゆくゆくはドローンの種別によらず、複雑な命令を自動的に処理できるドローン制御システムの開発を目指しているようです。
飛行するスペースとエネルギーさえ確保されていればどこにでも駆けつけられる、というドローンの性質は救命・救助において高く評価される傾向にあり、AEDや医薬品の運搬にとどまらない利用法が発案されていきそうです。
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