現在、イギリス海峡に浮かぶジャージー(Jersey)島では外来種である「ツマアカスズメバチ」の大量発生が起きています。
ツマアカスズメバチは女王が十分な働き蜂を確保したのち、いくつもの「二次巣」を作って勢力圏を拡大していく性質があり、これによって在来種のミツバチやトンボなどの生存が脅かされていることが問題視されていました。
また、島で行われている養蜂業への深刻な影響も予測されています。
そこで、ジャージー島消防局(Jersey Fire and Rescue Service)は島を脅かす外来害虫の駆除計画に乗り出しました。
養蜂家、あるいは市民によるスズメバチの目撃情報があると、その付近に偵察用のドローンを派遣することにしたのです。
偵察用ドローンには赤外線カメラと高解像度カメラが搭載されており、スズメバチの巣の位置や棲みついている個体数の規模などを調査する能力があります。
従来、スズメバチの駆除は危険を伴うものでしたが、ドローンならばスズメバチの噛みつきや毒針による攻撃を意に介することなく巣に接近し、必要な情報を収集することができることもあり、活躍に期待が寄せられています。
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