イギリスのアマチュアカメラマンが操縦するドローンが、停泊するイギリス軍の最新鋭空母「HMS Queen Elizabeth」に無断で接近、撮影、さらには着艦できたことが明らかになり、国防上の問題になっています。
事件が起こったのは今年7月中旬から8月にかけて。カメラマンの所属するBlack Isle ImagesのFacebookグループを通じてQueen Elizabethの空撮写真が複数投稿され、さらに動画も投稿されたことで発覚しました。
また、BBCが匿名を条件に当事者にインタビューしたところによると、艦の周辺を飛行していた際に起きた突風により自動着陸機能が働いたことで、ドローンはQueen Elizabethに着艦してしまったようです。
こういった行動、またその事実がオンラインに投稿され、共有されることはドローンの利用に関してより厳しい規制を招く可能性もあることから、ドローン愛好者からも非難されています。
また、この事件で使用されたドローンが、先だってアメリカ軍から名指しで排除命令の出されたDJIの製品だったこともあり、事態はより深刻に受け止められているようです。
イギリス海軍のスポークスマンは、「HMS Queen Elizabethの警備については真摯に遂行されている。
船舶の直近で行われる、UAVの使用を伴う許可されていない活動は、現行の航空法に照らして違法とされる可能性が高い。
調査と訴追のために、事件は関係当局に報告されることになるだろう」と述べています。
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