昨今、人工知能(AI)の有用性については衆目の一致するところであり、Microsoft社もまた同様に、AIの開発に注力しています。
そしてMicrosoft社が実験しようとしているのは「AIを活用することによってモーターを利用しない」というアイデアです。
通常、ドローンは内蔵されたモーターの動作によって飛行しますが、彼らは「風に乗るベストタイミングをAIによって見極めさせることで、鳥と同じ要領でドローンを滑空させる」という挙動を実現させようとしています。
鳥は自然にできてしまっていることですが、この挙動をAIによって実現させようとすると、風の温度や速さ、方角などを見極め、さらに、次に風に乗れるタイミングはいつなのか、などを総合的に判断できる高度な能力が求められます。
また、一般的なドローンは電池式ですが、小さなソーラーパネルの搭載を実現することができれば、ドローンは何か月、何年も空を飛び続けることができるようになります。
彼らの試みは既存の製品やサービスに利用されている技術よりも高度なものに立脚しており、簡単に実現出来ることではありません。とはいえ、無限に飛行できるドローンが実現できれば、農作物の監視や、僻地へのインターネットサービスの提供、刑務所の監視など、数多くの用途に利用することが可能です。
このAIを完璧なものにするには今しばらく時間がかかりそうですが、彼らの取り組みは、今後のドローン産業に大きな変化をもたらし得るものになるかもしれません。
『