毎年夏に開催される、シンガポールの独立と建国を祝うナショナル・デー・パレード(NDP)では、空軍機によるエアショーや花火大会など、様々な催しが行われます。そして今年は史上最大規模のドローンによるショーが予定されており、パレードが行われるマリーナ・ベイ(Marina Bay)では、米インテル社製の300機にも及ぶShooting Starドローンが、7つのフォーメーションをとり、夜空を照らし出しました。
しかし、7月22日に行われた1回目のリハーサルは失敗に終わるなど、ショー開催への道のりは必ずしも平坦なものではありませんでした。
300機のドローンはフォーメーションに必要な数やお互いの位置関係、地上からの距離などがコンピューターによって自動的に計算され、人間による操作を介さずにあらかじめ決められた通りに飛行するようになっていたはずでした。
ところが、この自動制御の要となるGPS信号が途絶してしまったために、NDP主催とインテル社は問題解決のために奔走することとなってしまったのです。
29日の本番では無事にショーが開催されましたが、様々な分野に応用が可能となるであろう、大量のドローンを自動運用する技術の確立には、まだ課題が残っているようです。
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