Amazonをはじめとしたいくつもの大手企業がドローンによる宅配システムをテストし、戸口まで荷物を輸送する「ラストワンマイル」宅配の効率化に取り組んでいます。
GPSを駆使したドローンによるピザ宅配は2016年11月のニュージーランドで、ドミノピザがパートナーのFlirtey社と共に実現しました。
ドローンによるピザ宅配はビッグイベントではありましたが、世界で最大規模の電子商取引会社であるAmazon社が本格的にドローン宅配に取り組むとなると話はまた変わってきます。
Amazon社はPrime Airという新しいサービスをリリースし、今後は同社のお急ぎ宅配サービスであるPrimeやPrime Nowに大きく差をつける「ドローンによる30分以内の宅配」を目指すつもりでいます。2016年にはすでにイギリスでのテストを行いました。
ドローン宅配は運搬コストを大きく節約できる見込みであるため、消費者にとっても利益がありますが、一方で宅配の自動化は宅配業界から雇用を奪うおそれがあります。
また、ドローンはGPSやカメラを用いて配送先を見つけて荷物を配達するようになる見通しであるため、消費者がプライバシーの問題を提起する可能性も捨て切れません。
ドローン宅配の可能性は大きく広がっていますが、実用化にはまだまだ時間がかかるようです。
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