「ドローン」という名前が浸透してきたとき、多くの人はこう思ったはずだ。
「あれが『ドローン』? 『ラジコンヘリ』ではないのか?」
と。
実は「ドローン」とは、狭義には「自律飛行可能な小型の無人航空機」のことを指している。その意味で、常にコントローラーを握って操縦しなけれはならないラジコンヘリとは異なるのである。
しかし、繰り返すがこれはあくまでも狭義においてだ。
現在、日本でドローンと言う場合は、かつてのラジコンヘリのような、自律飛行ができないものについても指すことが多い。
当メディアでも記事によっては後者の広義で「ドローン」を用いている。
ところで「ドローン」とは英語の「drone」、すなわち「雄蜂」の意味である。
これは一説によると、かつて英国軍で開発された「DH.82B Queen Bee」という無人航空機に由来するそうだ。DH.82B Queen Beeは、射撃訓練用の無人航空機であった。
すなわち、「Queen Bee(女王蜂)」から転じて「drone(雄蜂)」となったとする説である。
元は軍事利用目的で進化したドローンであるから、この説にはなかなか説得力があるように思う。
働き蜂のすべてはメスで、オスは「働かない蜂」なのは有名な話だ。
しかしよく働くドローンが、その汚名を返上してくれるだろう。