2016年11月、兵庫県姫路市の姫路城大天守にドローンが衝突して落下した事件は記憶に新しい。実は2015年にもドローンが衝突したため、姫路城の管理条例でドローン飛行を禁止していた。
さて、この犯人はいったいどのような法律に抵触したと考えられるだろう?
姫路城はその白漆喰塗りの美しさから「白鷺城」という名で親しまれ、世界文化遺産登録もされている。
そのため、犯人は航空法違反・管理条例違反であるが、それに加えて「姫路城大天守に衝突した」という点で、文化財保護法にも反していると見られる。
文化財保護法の第195条に以下のようにある。
「重要文化財を損壊し、き棄し、又は隠匿した者は、五年以下の懲役若しくは禁錮又は三十万円以下の罰金に処する。 」
素晴らしい文化財を空撮したいという気持ちはわからないでもない。
個人の興味が優先するばかりに、文化財を傷つける可能性に目を向けるのを忘れてはいけない。
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