小型で安価なドローンの自動制御装置、それが「ジャイロセンサー」だ。
これは実はあなたのお手元のスマートフォンや、デジタルカメラにも搭載されている。ごく簡単に言うと、ジャイロセンサーは回転を検出して把握するセンサーである。
スマートフォンを回転させることで、画面の向きが変わるのはジャイロセンサーが認識するおかげで、カメラの手ぶれ防止機能にも使われているというわけだ。
ジャイロセンサーで検知されたデータを基にして、モーターの動きに反映して機体を常に水平に保つ――これがドローンの自動制御なのである。
しかし、たとえば今後ドローンを使った配送などを実用化させていくためには、複数の装置を組み合わせて自動操縦をより高度にし、仕事の確実性を高めなくてはいけない。
そこで、今後はドローンに画像処理用のカメラを搭載し、障害物認識を行って回避するなどといった、視覚的なセンサーが標準搭載されていくようになるだろう。その研究開発は着々と進んでいる(参照:「ドローンの可能性を拡げた視覚センサとは①」)。
「ドローンの自動操縦とセンサーの話①」はこちら