スイスのチューリッヒ工科大学(ETH)に、世界中が注目するドローン研究者がいることをご存知だろうか。ラファエロ・ダンドレア氏は、米アマゾン・ドット・コムが買収したロボットベンチャーの共同創業者でもある。
ダンドレア氏はイタリア生まれ。その後カナダに移住し、トロント大学と米カリフォルニア工科大を経て、米コーネル大の教授職に就いた。その後、2007年にETHに移籍。
コーネル大学在籍中には、ロボットのサッカー世界大会「ロボカップ」の優勝常連校に導いた。その技術力に注目した起業家と組み、倉庫内で荷物の仕分けを行うロボットを開発して企業を立ち上げる。その後その会社が米アマゾン・ドット・コムに買収された。
その額はなんと7億7500万ドル(日本円で約880億円)。
この時の開発では、ロボットを平面上で正確に制御する技術力が求められ、それを見事に実現させた。その技術を応用して今度はドローンの性能を上げようとしているわけだ。
ダンドレア氏の開発したドローンは実に自由に動く。
そのさまはまるで生きているようでもある。
詳しくは以下の動画からぜひご覧いただきたい。
米アマゾン・ドット・コムに買収された過去の事例からビジネス界から注目されてるため、起業家から日に幾つもの事業アイデアが届いているという。しかしダンドレア氏はあくまでも基礎研究を大切にするスタンスだ。
また、優秀な人材が揃っていることに加え、自然が多いチューリッヒ大学での研究生活をダンドレア氏は気に入っているようである。