アラブ首長国連邦(UAE)のドバイが25日、空飛ぶタクシーに使用するドローンの試験飛行を開始。世界初となるドローンタクシー導入を目指す。
ドローンはドイツのボロコプター社が開発したもので、2人乗りのヘリコプターに似た形状で屋根部分の大きなリングに18基のプロペラが付いている機体。今回の試験飛行は無人で行われた。
ドローンの最大飛行時間は30分で、予備バッテリーなどの他、緊急事態に備えてパラシュート2個が積まれている。ボロコプター社は5年以内の運用開始を目指しているという。
空飛ぶタクシーの開発に目を向けているのは、ドバイだけではない。
エアバスが2020年までに自動操縦機の導入を目指しているほか、米グーグルの共同創始者ラリー・ペイジ氏が支援するキティ・ホークや、ウーバーも空飛ぶタクシーの開発を手掛けるなど活気づいている。
UAEはハイテクを活かした未来志向の社会の構築を目指し、他のアラブ諸国に差をつけようとしているという。事実、これまでにも無人運転鉄道システムやロボット警官を導入している。