長野県諏訪郡富士見町の境小学校で21日、カメラを搭載したドローンを自動飛行させ、下校中の児童を上空から見守る実験を行った。
この実験は、町PTA連合会や諏訪圏マルチコプター協会、諏訪東京理科大の関係者でつくる実行委員会が行ったもの。今回のドローン実験では比較的操縦の容易な自動飛行でも、子どもたちの様子を撮影できることが分かったという。
今回の実験で使われたドローンはカメラ内蔵の市販品。
午後3時すぎの下校に合わせ、同校から約700メートル離れた駐車場を離陸し、予めプログラミングされた通学路上空を移動し、約20分後に駐車場に戻った。
子どもたちが上空20~45メートルを飛ぶドローンを指さし、「UFOだ」とはしゃぐ場面も。
飛行終了後、実行委員たちは保存された撮影映像を確認した。
境小学校は森に囲まれた周辺環境から死角が多く、子どもたちがより安心して通学のできる環境の構築が課題となっている。実行委員会は今後の実用化に向け、県に支援を働き掛けていく方針だ。