近年ドローンの技術の発展と実用化の波の勢いにはすさまじいものがあるが、もう一つ大きく進化を遂げたものに「3Dプリンター」がある。たとえば歯科のセラミック治療でも、スキャニングと3Dプリンターの技術によって短時間での治療が可能となっているという。
そしてこのたびアメリカの海兵隊の次世代ロジティクスチーム「NexLog」が、「3Dプリントで出力したドローン」を開発した。アメリカ海兵隊ではイラクやアフガニスタンで偵察用のドローン「RQ-11 Raven」を投入してきたが、墜落のリスクと隣り合わせにもかかわらず、そのコストは高かった(翼1つあたりの修理代は日本円で約90万円)。
(画像出典:POPULAR SCIENCE)
そこで損傷を受けたパーツを簡単に出力可能で、必要な時に応じて分解・組み立てが行えるモジュール式のドローンの開発に乗り出した。完成したプロトタイプのドローンは、翼の修理代として日本円で約890円しかかからないという。
飛行可能な時間や搭載可能なカメラの質は下がるものの、コスト面でのアドバンテージが大きいため今後は偵察機として投入されていくもよう。