翼が固定された航空機のようなタイプで、垂直に離着陸できるドローンを使って物資を運ぶ国内初の実証実験が、福岡市で行われることになった。物資の輸送に時間がかかる離島などへ医薬品の輸送についてテストするもの。福岡市と、ソニーなどが出資している東京のベンチャー企業などが共同で行う。
実験にはマルチコプター型のドローンではなく、翼が固定された航空機のようなタイプで垂直に離着陸できるドローンが使われる。
このドローンは時速100キロ以上の速度で長距離飛行できるのが特徴で、今回はあらかじめ記憶させたコースを自動飛行する。
このタイプのドローンを使って物資を運ぶ実証実験は、国内では初めて。
11月ごろにかけて福岡市西区の海岸から、3キロ余り離れた能古島と、およそ13キロ離れた玄界島に、注射器など緊急時に必要な物資を輸送する予定だ。
ただ、このタイプのドローンは、価格が高いことや、サイズが大きいため離着陸用に広い場所が必要だといった課題もある。福岡市などでは実験を通して課題を確認し、実用化に向けて取り組みを進めたいとしている。