日本が少子高齢化社会と言われて久しい。しかしこれは日本だけではなく、世界でも共通の問題だ。先進国の出生率は軒並み下がり、もはや一人っ子がスタンダードな存在となっている。
実はドローンの活用と、少子高齢化社会とは深く関係している。
少子高齢化が進む社会では、慢性的な人手不足に悩むこととなるため、人の代わりに仕事をするドローンはこの穴を埋めるのにうってつけというわけだ。
特に求人倍率の高い分野として運送系や測量・建設・土木系が挙げられるが、これらはドローンの活用が急ピッチで進められている分野とイコールである。
また、先日は自動車学校がドローンスクールを開校したというニュースをお届けした(「自動車学校でドローン教習のなぜ?――岩手ドローンスクールの場合」)。これもまた、自動車学校の主な受講者層だった若者の減少の打開策として、ドローンスクールが立ち上げられたという背景があった。
ドローンは少子高齢化社会そのものへの対策とはならないが、それによって生じる人手不足についてはドローンが大幅にカバーしてくれそうではある。