電力不要!マイクロソフトが猛禽類の飛び方を応用したドローン開発中

更新日: 2017.09.02 公開日: 2017.09.02
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現在多くのドローンのバッテリーとしては、リポバッテリーという種類が使われている。中にはガソリンエンジンを動力とするドローンも存在するが、ごく少ない。
今のところ「ドローン=電力で動くマシーン」という理解で、概ね間違いはないだろう。

では、もしも電力を必要としないドローンが完成したら?
それを研究しているのが、あのマイクロソフトである。現在マイクロソフトは、鷲や鷹などの猛禽類たちの飛び方を応用し、自立飛行が可能なAIドローンを実現させようとしている。

太陽が地表を暖めると、上昇気流が発生する。猛禽類はこの上昇気流に乗って羽ばたかずに旋回しながら高度を上げていく。熟練したパイロットや鳥たちは上昇気流に乗るテクニックを持ってはいたが、マシーンには到底真似できなかった。

マイクロソフトは「無限飛翔マシーン(infinite soaring machine)」と名付けた16.5フィートのセールプレーン(上昇気流を利用して長距離を飛ぶグライダー)を設計・制作。

セールプレーンに搭載された人工知能は、気温、風向き、高度、その他のメトリック(GPSからの速度データや位置データなど)をセンサーで観測する。
それらのデータを利用して、セールプレーンが突然高度をあげた瞬間を検知し、上昇気流の位置を推測する。

 

一度上昇気流を見つけたら旋回を開始し高度をあげていく。そして次の上昇気流の場所を予測するシステムもあわせ、人工知能はモーターを使わないで空中に留まる方法を少しずつ学習していく。

現時点ではセールプレーンは開発段階であり、まだ電力不要で永遠に飛び続けることはできない。しかしこの研究が実を結べば、さまざまな分野にイノベーションをもたらすだろう。

参照:「「電力不要で半永久的に飛び続けるAIドローン」をマイクロソフトが研究中

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