米Walmart(ウォルマート)は、ドローンの母艦となる小型飛行船の特許を申請。今回の申請はAmazonを強く意識していると考えられる。
Amazonは約一年前に、顧客に配送するための空飛ぶ倉庫について特許を取得していた。今回のWalmartの特許申請はこのアイデアに刺激されたものだと見られている(「アマゾン、ドローンと飛行船を組み合わせた新たな空の配送計画」)。
今回のWalmartの特許出願書には、複数の発射台を備えた飛行船のアイデアが記されている。この発射台からドローンが発着する仕組みだ。
この移動可能な飛行船型の倉庫が実現すれば、土地代と配送会社へのコストが削減できる。
今回のAmazonとWalmartとの「空飛ぶ倉庫」のアイデアは、両者の争いの象徴でもあるようだ。
Amazonがいかに便利とは言っても、Walmartはアメリカ国内に実店舗を持ち、顧客の「安価な商品をいち早く」というニーズに応えているという点で優位に立っている。対するAmazonも負けじと実店舗を展開する計画を立てている。
さらにWalmartがAmazonの配送サービスに挑む形で発表したのが今回の特許申請というわけだろう。
ちなみに、日本では西友がWalmartの子会社となっている。近い将来日本でもAmazon印や西友印の小型飛行船から、ドローンの発着が見られるようになるのかもしれない。