突然だが、あなたはゲームがお好きだろうか?
子どもたちの多くはゲームと聞けば大喜びするし、大人たちがスマートフォンのゲームアプリを楽しむ姿も一般的なものである。
指摘するまでもないことだが、ゲームの魅力はその楽しさにある。
たとえば、小学校の国語科の授業で無味乾燥に「漢字の書き取りをしなさい」と指示するよりも、「魚偏の漢字をいくつ書けるか」と問いかけたほうが、より子どもたちの興味を引くことが想像できると思う。
上記のような、ゲーム以外の分野に、ゲーム的な仕組みを盛り込んで活性化をはかることを「ゲーミフィケーション」と呼ぶ。ゲーミフィケーションは現在さまざまな分野で取り入れられ、成功事例も出てきているが、特に注目したいのは先ほども挙げたような教育分野での活用である。
少々前置きが長くなったが、急速な発展を見せる今のドローン業界では、若い操縦士の育成が急務となっている。そこで日本各地にドローンのスキルを学べるドローンスクールが生まれているが、この学習にもゲーミフィケーションが活かせるというわけだ。
現に、パソコンを使ってドローンの操縦をリアルに体験できるドローンシミュレーターを、練習として取り入れているスクールや個人も多い。
シミュレーターの多くにはゲーム要素が盛り込まれ、学習者のモチベーションのアップに一役買っている。シミュレーターによる練習は、「まだ実際にドローンを飛ばすには恐怖心がある」といった初心者にもうってつけである。
またシミュレーターではなく、純粋に「ドローンを操縦するゲーム」が発売されていることから見ても、ドローンとゲーミフィケーションとは相性がいいのだろう。
ドローンもゲーミフィケーションも、これから活用の幅が広がっていくという共通点がある。ドローンを楽しみながら学べる環境が、今後整ってくるはずだ。