突然だが、森林が地球上の陸地を占める割合をご存知だろうか。
現在、世界における森林面積は約40億haで、全陸地面積のおよそ3割ということになる。
森林面積は年々減少傾向にある一方、地球温暖化防止と環境保全の観点から積極的に植林が行われている。森林面積のうちの約7%が植林である。
しかし植林は人の手で行われるため、時間も手間に非常にかかる。
そこでドローンを活用して、より効率的な植林を行おうとする動きがある。これを行うために2015年に生まれたアメリカのスタートアップ企業が「DroneSeed」だ。
DroneSeedでは、従来人の手で行ってきた植林をすべてドローンで行う。
貯水槽を積んだドローンがポンプで水をまく。空撮したデータから、3Dマッピングで植林に適した場所を割り出す。そしてその場所に肥料や防虫剤などとともに、種をまく。その後の経過観察も、もちろんドローンで行えるだろう。
このシステムでは、1.5時間で1エーカーの土地に植林することが可能だという。エコロジーの観点に加え、林業にとっても朗報となる画期的な技術だ。