アメリカの連邦刑務所で過去5年間にわたってドラッグやポルノ、拳銃などがドローンによって違法に持ち込まれていたことが判明した。
ニュースメディア・USA TODAYが情報自由法に基づいてアメリカ司法省から入手した文書によると、連邦刑務所で過去5年間に携帯電話・薬物・ポルノ・銃などの禁制品が、ドローンを使って違法に持ち込まれていたという。
ドローンを使った違法な配達は確認されているだけで12回以上行われており、連邦刑務所だけでなく州立刑務所でも同様の事件が報告されているとのこと。
連邦法ではいかなる方法においても刑務所内に禁制品を持ち込むことが禁じられているが、刑務所付近のドローンの飛行を取り締まる法律は今のところ存在しない。
現行のアンチドローン技術では、刑務所に忍び寄るドローンの侵入を防ぐことは不可能だという見解を示す専門家も。
大手ネット通販会社のAmazonなどがドローンを使った配送の実現化に注力しているなか、それに先んじる形でドローンによる違法な物流システムが皮肉にも成り立っているようだ。
参照
「Inmates fly mobile phones, drugs and porn into jail」