ドローンの業界シェアナンバーワンは中国であり、世界が中国を追い抜くことを目指しているのが現状だと先日の記事で述べた。事実、中国のドローン関連の特許は世界一で、5000件以上にも上る。
では、中国国内でのドローン活用はどうなっているのだろう。
中国国内でドローンが自由が飛ばせるのか、というとそうではない。
ドローンの国内利用は原則として政府部門、国家関連事業に限定されているのである。
もっとも、2008年の四川大地震の際には無人機を用いて被害状況を調査するなど、限られた範囲とは言え実に真っ当で役立つ使い方がなされているが。
つまり、中国はドローンを世界一売っている国ではあるが、ドローンを世界一活用している国ではないのである。ドローンが中国経済成長の後押しをしていることは間違いないが、自国で生み出したテクノロジーを国内で100%活用するまでにはいささか時間がかかるかもしれない。
ではドローンを世界一活用している国はどこなのか、これがフランスである。次回はフランスのドローン事情についてお伝えしたい。