京都府などは6日、大雨による浸水被害や土砂災害を想定した訓練を府内各地で行った。亀岡市ではドローンが上空から桂川(保津川)を撮影し、河川状況を災害警戒本部に伝えた。
京都府内では2013年の台風18号により亀岡市の保津川で約370戸が浸水するなど、12年から3年連続で大規模な水害が発生した。今回の訓練は府内に大雨特別警報が発令された想定で、府庁や4広域振興局などで行われ、約40機関から職員など約1400人が参加。
亀岡市保津町では、初めてドローンを使った訓練が行われた。保津川に氾濫の恐れがあるとの想定で、府と市が災害対応でそれぞれ協定を結んでいるドローン撮影クリエイターズ協会(京都市南区)の会員も駆け付けた。
府南丹広域振興局の職員がドローンを操縦し、上空約120メートルから内蔵カメラで保津川の状況を撮影し、映像をテレビ会議システムで府庁や各振興局に同時配信。
府庁では府内の被災状況を収集する訓練もあり、職員が防災情報システムなどを通じて送られてくる道路被害や停電、雨量などの情報を収集していた。
参照:「ドローンで空から河川監視 京都で水害訓練」