Amazonがパラシュート内蔵出荷ラベルの特許を取得していたことが判明した。これは同社がパラシュートを使って空中から荷物を落とす方法を検討していたことを示すもので、ドローンによる荷物の配送サービス「Prime Air」に関連する技術のようだ。
アマゾンがドローンによる荷物の配達 Prime Airを発表したのが2013年12月。昨年末には英国で試験配送を成功させ、今年3月にはカリフォルニアでもデモンストレーションが行われた。
いずれの実証実験でも荷物はドローンが着陸した後に地上に置かれていたが、今回の特許内容は空中からパラシュートで荷物を届けることを可能にするものだ。
今回Amazon取得したが特許「AERIAL PACKAGE DELIVERY SYSTEM」は、ドローンによる荷物の配送を可能にするため、パラシュートを内蔵した出荷ラベルを使用するというもの。パラシュートは封筒のような平面状に収納された状態で荷物に貼り付けられ、ドローンが落下する際に自動でパラシュートが開く仕組みだ。
パラシュートにはいくつかのサイズがあり、重量があるものや大きいものには複数のパラシュートを取り付ける例も特許資料の中に記載されている。
また、パラシュートシステムにはセンサーなどの識別機能を付加でき、ドローンから荷物の行方を監視することが可能だという。
ただしこの特許の出願がされたのは2015年8月とのことで、Amazonが未だこの方法を実現させようとしているかは定かではない。
こちらの記事もおすすめです→「アマゾンが初のドローンによる配送サービス実施 イギリス」、「アマゾン、ドローンと飛行船を組み合わせた新たな空の配送計画」、「Amazonドローン配送 アメリカで初の実施」