突然だが、読者の皆さんの中で中古住宅の購入を考えている方はいらっしゃるだろうか。
日本は欧米諸国と比較して中古住宅の流通が少ないと言われており、このマーケットを活性化させるために、一年後の2018年4月からホームインスペクションの説明が義務化されることとなっている。
ホームインスペクションとは要するに住宅診断のことで、「この住宅に欠陥はないか」「劣化状態はどうか」などを見る、人間で言うとところの健康診断にあたる。
ホームインスペクションによってある程度質を保証された中古住宅であれば、購入する側の不安感は軽減される。さらにリフォームなどの需要も生まれるため、業界全体の活性化が期待されているというわけだ。
さて、インスペクション義務化と深い関係にあるのがドローンだ。
人の目では難しかった比較的高い建物の外壁などの点検を、ドローンに搭載した赤外線カメラなどを活用することで容易に、しかも短時間で行えるのが魅力である。さらに従来よりも点検コストも大幅に下がる。
冒頭でも述べた通り、インスペクション義務化は一年後の2018年4月から始まる。
それ以後はドローンを使ったホームインスペクションは、スタンダードなものとして親しまれることになろう。