以前はGPSによる自動飛行か操縦士の操作が欠かせなかったドローンだが、視覚センサを搭載したドローンの登場により状況は変化した。
たとえば、東日本大震災の福島原発事故については皆さんもよくご記憶のこととは思うが、この事故を境に原子力発電所に向ける目は以前よりも厳しいものとなっている。万が一の事故に備えるシステムづくりが、早急に求められている。
そこで事故発生時の放射線量の調査で、ドローンを活用しようという話が出ている。
しかし、GPSがないところでドローンの自動飛行ができないとなると、そもそも原発の施設に入ることができない。
しかし視覚センサ搭載のドローンであれば、GPSに依存しないため、施設内でもいくらでも自動飛行が可能というわけだ。
ただし、ドローンの飛行可能時間は長くはないので、その点をどうクリアしていくかなどの運用の課題はいくつか残されている。
しかし前回の記事でも述べた通り、「ドローンの世界はまさに日進月歩」。
早急なシステムづくりを求める声に押され、課題は意外と早く解決するかもしれない。