日本の高度成長期は非常に活気のある時代であった。その時代に現在の私たちが「普通」と思っている文化の多くが生まれた。
たとえばそれはテレビを始めとした家電の数々。
豪華さの象徴であるデコレーションケーキ。
そして多くのインフラ設備と建築物である。
それらの建築物が現在老朽化し、人々の頭を悩ませている。
老朽化建築物の安全点検は、通常足場を組んでから行う。だが、その従来的な方法では時間がかかるため、すべての建築物を点検しようと試みるうちに老朽化はさらに進む。
おまけに老朽化というだけあり、点検時の事故にも細心の注意を払わなくてはいらない。
効率的な老朽化建物点検の救世主が、そうドローンだ。足場を組む手間も高所作業車も不要なドローンでは、迅速に且つ安全に老朽化点検を行える。
唯一の欠点はドローンは比較的上下の飛行が苦手だったということだが、最近では機体の工夫でこの課題もクリアになってきており、ほぼ実用レベルに達している。
あとは国からの許可を待つばかりの状態だ。
身近な場所で働くドローンは、物流分野よりも先にこの分野から生まれそうである。